鎌倉拾遺3 竹の活用

鎌倉を散歩していると色々と面白い事物、光景を目にすることが多く、誠に楽しい。
たとえば、「竹」を美しく活用していますな。  この写真は瑞泉寺の庫裏に続く茶室への路地入口、竹で通すさぬ様に仕組まれていましたが、真ん中部分が両端よりやや細い竹で、通行する場合には片方の竹の中に入れる仕組みですわな。なんでもないような事ではありますが、アジというもんはこういうところから出てくるもんなんです。

なんども取上げている浄妙寺喜泉庵・・・茶室の縁側から竹を通して水琴窟の音を拝聴出来るようになっていました。この距離感が面白いなあ・・・ 今までにも水琴窟を聴いたことはありますが、この距離は新記録でしょう。竹が音の通る管として庭に一興を与えているなどとは面白や面白や!!

「垣」は昔より「建仁寺垣」やら何やらお寺の名前のついた組み方が多いものですが、この茶室にあった「垣」も手の込んだものでした。(まあ、こちらは竹というより笹竹かもしれませんが・・・)








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