ハチドリ?

久我山でホシホウジャクを見かけました。

日本にはいないハチドリのようにホバリングし、長いストローの様な口吻を花に刺し込み蜜を吸っています。
透明な羽(写真では見えにくいですね)ですが、これでも蛾の一種のホシホウジャクといいます。

蛹からかえった時には羽には鱗粉が付いているのですが、ホバリングの為に激しく振るわせる為に鱗粉が飛んでしまって透明になっているのでした。
全く蛾らしくない体・・・透明な羽に、蝶のような長い口吻、それに触角も細い・・・のですが、蛾も蛾、スズメガの仲間なんですよね。ズングリとした体型だけはスズメガの特徴が出ています。(ただ、こんな鮮やかな黄緑色のスズメガは他にいないかもしれません。)
またホウジャクというのは、「蜂雀」の音読みなんですね。この名前も面白いと思います。

虫!! というだけで逃げる人も多いでしょうが、結構面白いものです。おそらく花(ツリフネソウ、ホウセンカなど)を育てている方なら、みなさんの家の庭にもホウジャクが飛んでいると思いますよ。
前にも話しました「豊饒な種」がいてこそ、地球の未来は明るいと思います。CO2削減よりは庭等で殺虫剤を撒かない方が余程、環境に配慮していると思うのですが・・・