YASHIRO!!

日曜日23時からの「情熱大陸」は作家・川上未映子さんで楽しく拝見しましたが、その話は彼女の最新作読了後に合わせてするとして、ソレに続いて始まった「ワンステップ」という番組・・・消そうとしてハッとする地名が登場してビックリしたのでした。

矢代!!!

その矢代の浜が漂着物いっぱいになってしまっている。それを若者達がきれいに掃除しようという番組でした。
なんとも思い出深い地名であることよ・・・矢代!!!

左の地図は小浜湾の東よりの部分です。ここに矢代海水浴場とありますよね。
小学生の頃、夏になると福井の、それも小浜寄りの海辺へ家族で遊びに行き、海水浴を楽しんだものです。もっとも赤帽だったので、泳ぐというより磯の生き物を探す方が楽しかったんですがね。
最初に行った海水浴場は矢代より西側の「犬熊」でした。
小さな女の子が大きなハマチをぶら下げてやってきて「いるけー」と言った姿は強烈に覚えています。
そして矢代ですよね。
矢代は海水浴場として行ったのではなかったのです。
貼り付けた地図が不必要に縦長だと思われたアナタは鋭い!! 
画面下の方にJR小浜線が東西に走り、ほぼ中央に「新平野」という駅がありますね。この駅で下車し出迎えてくれた親戚と共にむかった場所こそ、矢代と山ひとつ隔てた「大谷」という村落でした。
地図では宮川小の先で道が途絶えますが、その先に「大谷」という村落はありました。
大阪から来た子供にはカルチャーショックがいっぱいの処でした。道端の水溜りにはカラスアゲアをはじめとした美しい蝶が水を吸うためにむらがり、林ではカブト虫採れ放題、小川には小魚やイモリがウヨウヨ!!
お不動さんだかがあった小さな滝では落ちてくる小型のサンショウウオをカラダにいいからと丸呑みしました。
一時はふくろうが住み着いたという親戚・・・母方の祖母の妹(私達は親しみをこめて「みーちゃん」と呼んでいました。)の古い家は夜になると全くの暗闇に覆われました。
そんな「みーちゃん」の家からひと山越えると・・・矢代なのでした。
ある夏、みんなで山越えして「矢代」に行ったもんです。峠ではオニヤンマが飛び、到着した矢島ではキレイなクサフグの子供が群れて遊んでおりました。
ここ、「大谷」と「矢代」は私にとっての「桃源郷」でもあるんですね。
テレビから突然に聞こえた懐かしい地名に心躍らせつつ、久し振りで子供の頃の夏休みにタイムスリップさせてもらいました。



■空から見る海水浴場 福井篇
http://www.kaiho.mlit.go.jp/08kanku/miho-airstation/beach/fukui/fukui.htm