勝沼ぶどう郷は暑かった・・・

先週の土日の話・・・まずは日曜の「勝沼ぶどう郷日射地獄篇」からね。
そもそも、タキさんに「どこか行きましょう!! 」と複数の行き先を出したところ、中央線で1時間くらいという選択をされたのが発端でした。前々から気になっている「甲斐大和」という武田家終焉の地に行きたかったんだけど、葡萄が木になっている「勝沼」を選択したのは「特急かいじ」なんかが臨時停車して1時間くらいで着けるからなのでした。
まあ、駅前からの景色は絶景ですよね。

ここから里へと下って、目的地は柏尾の大善寺甲州街道勝沼宿へ向かうワケです。まずは大善寺へぶどう畑をうねうねと歩いていきました。

ご覧の通り葡萄は出荷間近かという感じでたわわに実り、その影は涼しそうですが、我々の歩くところは全くの炎天下!!
持参のビッテルをゴクゴク飲んでも追いつかない有様です。
葡萄畑の下で休みたいけど、そんなことしたら泥棒と間違えられてしまいます。中には鉄線に電流が流れているところもあるようですし・・・
こりゃ死んでしまうよなあ・・・ぶどう畑の網にひっかかって干からびて死んでいたカブトムシをさびしく見つめたものです。

一匹のかぶとの死骸 我に問う 炎天下歩き どこに向かうや

なんて優雅に歌を作っている場合じゃありませんよ。タキさんなんて、もうグロッキー一歩手前なんですから!!
また駅前の観光案内のオッサンも丁寧に教えてくれたらよかったのに、実は・・・柏尾方面なら、廃線になったトンネルの中を下っていくという見所はないものの涼しげなルートが存在していたのでした!!
さて、ようように大善寺に到着♪


どうです。この堂々たる大門!!
元禄時代の門だそうですが、大きいだけでは重文にならないようで県文化財だそうです。少し意外ですよね。

この門をくぐらずに右手に行くと庭園拝観の方丈がありました。もう、庭園どころではなく畳みにヘタリ込んで、勝手に扇風機つけて、机の上に置いてあった麦茶をガブ飲み!!! いやあ、生き返りました。ついでにお抹茶を注文♪ 今まで体験した事がない程の量!!&分厚い羊羹2切れに大満足出来ました。みなさんも大善寺に行かれた際には是非とも抹茶を所望されたほうがいいですよ。まあ、行かないか・・・
余程、ここで持参の昼食をいただきたかったんですが、そうは行かずに十分に疲れをとってから炎天下へと出陣、山門の向うには見事な国宝「薬師堂」が待っておりました。

このお寺に、こんな立派な建造物があるとは知りませんでしたよ。

この薬師堂は山梨県最古の建造物です。鎌倉時代というから驚くしかありません。このピンと四方に張った屋根の美しさはどうです!! 様式的には大仏様に分類されるものです。
そうそう、最初の方に武田家滅亡の地「甲斐大和」に行きたかったと書きましたが、天正10年3月3日に、新府から大月の岩殿城へ落ち延びる途中の武田勝頼一家がこの薬師堂に宿泊したそうです。それから間もなく甲斐大和で自害することになるんですなあ・・・
なんて事は考えられない炎天下、日陰を求めてこのお堂を眺めながら昼食を摂りました。
ここから少し西へ進むと・・・柏尾古戦場なのですが、それはまた明日にでも・・・