クリスチャン・ボルタンスキーは微笑む

日曜日に国立新美術館で美術展をハシゴしてきた。後から見た「クリスチャン・ボルタンスキー展」が噂に違わず凄かった。いきなり頭をガツンとやられるような、お高く美術を鑑賞しましょうなんて鼻っ柱をへし折られる強烈な映像体験をして、そのあとは薄暗かったりやや明るかったりする彼の世界に我々もその作品同様に浮遊させられ、その姿自体作品の一部になって、何処からか覗いている彼を喜ばしているてかのような雰囲気なのだ。いいやあ面白かった。これ、まだ9月までやってるしお薦めですよ。その後は長崎へ巡回。

先に見た「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」は、上野で見れなかったクリムトの無念をこちらで果たせるか?と期待したがそうはならなかった。オーストリアとの外交樹立150周年記念展覧会でウィーン文化を立体的に見せる形で建築から工芸ファッション音楽にまで及ぶ内容なんだが、、、なにやらボルタンスキーに脳内消去されちまったようだ。

 

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