桂紋四郎 上方落語最前線@神田連雀亭 ゲスト:桂雀太

月初めの月曜日が開催日の桂紋四郎上方落語最前線へ今月もいく。

今月のゲストは桂雀太2016年にはNHK新人落語大賞を受賞し、今年は上方落語若手噺家グランプリで優勝もしている実力者だ。師匠は爆笑王枝雀の弟子雀三郎。私は久々の雀太である。敬遠していたわけではないが中々巡り会わなかった感じだ。
 
ご挨拶 高座にふたり座り写真撮影OK
紋四郎 千早ふる
雀太  代書
中入り
雀太  遊山船
紋四郎 くっしゃみ講釈
 
最初の挨拶でNHK新人落語大賞の賞金を後輩引き連れて一夜で飲んでしまったという噂には聞いていたがその実際を話してくれて、これは興味深かった。結果的にはアシが出たそうだ。
さて、紋四郎の千早ふるが終わって、雀太登場である。
松本留五郎バージョンの枝雀一文お家芸の「代書」を最後のポンまで見事に語りきった。まいりました。降参です、って感じで中入りとなり、2席目は「遊山船」。ああこれは代書で力投したから流すんかな~と思いきや、噺自体が雀太色に染まった見事な大川を描ききり成る程、こりゃ大物も大物、これからは東京に出て来られた時には必聴だな、と頭に刻み込んだ。
トリは紋四郎で「くっしゃみ講釈」で、2月にも聴いているが雀太の噺に奮起し、力の入ったよいくっしゃみだった。
紋四郎が草書の味としたら雀太は楷書、それも極太の楷書だ。
このように毎月、上方から呼んで会をやっていれば間違いなく紋四郎自身、力がつくこと間違いなく、これからが楽しみである。敬称略御免。