信虎追放

少し前に「見ていない」と書いておきながらなんなのですが、「風林火山」の仲代達也の武田信虎はよかったですね。とうとう駿河に追放されてしまいましたが、クロサワ映画で彼が演じた「影武者」の武田信玄役と「乱」の一文字秀虎役が渾然一体となる感じですよね。信虎は信玄の父であり、その子に追われる身分となる訳ですから、仲代達也もこの役はオレのものだ!!と思ったことでしょう。角川先生風に書けば「デジャブを感じた。オレはここにいた!!」

クロサワの「影武者」は武田信玄とその影武者を仲代達也が演じました。もともと、勝新太郎が主役だったのですが、クランクイン間もなくにクロサワと衝突して降板してしまいました。その代役として、それこそ影武者のような形で「武田信玄」になったのが仲代達也でした。
続いての「乱」シェークスピアの「リア王」の翻案で、一文字秀虎とその子、一郎・次郎・三郎との物語でした。次郎に入城を断られるシーンがあり、今回の秀虎追放にそっくりなシュチエーションですね。
それに「信玄」と「秀虎」・・・名前まで合体すると「信虎」となりますよ!!


風林火山」の仲代さんはいつものように気負わずに演じていたのがなによりよかったですよ。仲代さんの場合はついつい大芝居になってしまいますからね。

今後も駿河に隠居の身である仲代信虎が見てみたいですね♪





昼休みに書いたザレ絵です。