昨日の日曜日はゆっくりと過ごして夕方になってから近場へ出かけました。
本日の目当は重要文化財「小松家住宅」とその近くにある北熊井城跡です。JR篠ノ井線塩尻から村井にかけての通称東山山麓には3つの重要文化財古民家があります。
・馬場家住宅   

・島崎家住宅      

・小松家住宅   

   
うえの2つは既にこのブログで紹介しましたし、特に馬場家住宅は近いこともあって何回も訪問しています。そしてそれらが信州地方独特の本棟造りであるのに対して、この「小松家住宅」は更に古い様式の住宅なのです。なんと、戦国時代の元亀年間に建築されたとの話があるぐらいです。全国の古民家の中でも相当に古い部類に入るのではないでしょうか。
小松家住宅はJR広丘駅より東に向い、長野自動車道を越えてまもなくの、しゃくなげ寺として有名な常光寺の上にあります。

坂道を登っていくと、咲いたら綺麗だろうな・・・と思われるしだれ桜の向こうに赤い屋根の常光寺が見えてきました。

常光寺の本堂です。この本堂のまわりには2千本のしゃくなげが植えられているというから、満開の季節にはさぞかし綺麗な事でしょう。
この本堂前から裏に登りつつ抜ける道があり、境内を抜けた途端に茅葺きの小松家住宅が見えました。


敷地内には現在の小松さんの家があり、この興味深い古民家をじっくりと観察することがはばかられました。

いやあ、なかなかに重厚感のある屋根ですよね。庇の上には石が載せてあるところも古風でいいですな。江戸時代にも何度か増改築の後があるとのことですが、信州の近世民家の祖形として後世に残していかねばならない遺産ですね。