久し振りの土曜日の休み・・・午後から新宿の末広亭に行ってきました。
どうも行った覚えがないのですが、この間書類を整理したら末広亭のパンフレットが出てきました。自筆のメモもあり、行った事あるんやなあ・・・
まあ、気持を取り直して新宿駅から東へ向かいました。
まずは伊勢丹・・・末広亭はこの裏手にあるんですわ。

昭和8(1933)年建設の伊勢丹の建物はゴシック様式を取り入れており、なかなか格好がよろしい。この建物は戦災を免れたんですなあ・・・
この後ろに隠れるようにしてあるのが新宿末広亭です。これは戦前のままの様式ながら戦後スグの再建だそうです。

今月は落語芸術協会の席になっておりまして、昼の主任は我等が笑福亭鶴光!!
今、鶴光師匠は落語芸術協会所属で東京を本拠地としてご活躍です。
落語芸術協会というのは落語協会にくらべて新作落語をされる方の多い協会です。(と言っても、その区別も今や余り意味を持たないようですが・・・)
こういう上方落語家は昔もおられました。三遊亭百生というダミ声の師匠がおられました。立川談志師はこの百生師匠に「上方落語の面白さ」を教えられたと言われておられます。
今日は鶴光師匠が出られていることもあり、出掛けて来たワケです。
(基本的には上方贔屓ですからねえ・・・)
2,700円の木戸銭を払い、入場しましたが・・・満員の盛況ですよ!!
中央に椅子席、それを囲むように座敷席があるのですが、そこから立ったまま見ていました。

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ここには名びらをまとめた「めくり」はなく、向かって右側の袖壁に名前を入れております。その横の障子の奥が楽屋で、障子の穴から舞台を見ることが出来るようになっています。
また舞台向かって左端には床の間もあるんですよ。

12時よりの昼席も落語中心にD51のコントや奇術、三味線漫談、講談をからめて15席が終了していました。
私としては三味線漫談の玉川スミ師匠から見たかったのですが・・・その次の落語からとなりました。

橘ノ円    夫婦の漫談
春風亭小柳枝 長屋の花見
林家今丸   紙切り(コンピュータウイルスというお題に困っていた)
笑福亭鶴光  鼓ケ滝

「鼓ケ滝」というのは大阪能勢電にその名を残す名瀑で西行法師の歌で有名なのだが、その西行の歌についての上方講談を鶴光師匠が落語にしたものです。

音に聞く 鼓ケ滝に うちみれば 川辺に咲くや 白百合の花


ここで昼の部終了し、5時から夜の部・・・
私は休憩時間に500円の助六寿司をいただきました。(大阪の繁昌亭は飲食禁止なんですが、東京の寄席はどこもOKなようです。)
太巻きに、関西にはない「かんぴょう巻き」それと、これでもかというぐらいに色の濃いお稲荷さん・・・これはこれでおいしいものです。
2,700円で入れ替えなし、根性決まれば12時から9時までいられるのですから安いといえば安いですよね。
ただ、昼の部終了とともに随分帰られましたので座ることが出来ました。

滝川鯉太   動物園
春風亭笑好  ラッパの稽古?
やなぎ南玉  曲ごま
三遊亭遊之介 
三遊亭右左喜 金婚式
ぴろき    ギタレレ漫談
三遊亭遊史郎 悋気の独楽
古今亭寿輔  客いじりの漫談
春風亭美由紀 俗曲

と、ここで出てきたけど・・・東京落語大丈夫かね? ほとんど面白くない!!
若手に真剣さが感じられない。まあ、それを面白いと感じる人もおられるのだろうが、こんなことでは困るよ。
折角、落語ブームで満員のお客様が来てくれてるんだからがんばろうよ!! 上方と江戸が共にがんばらないと・・・落語ブームなんて簡単に終焉をむかえちまうぜ!!(おっ、江戸っ子調)
ちりとてちん」も今月で終わるし・・・(涙)

面白かったのはアル中のような不気味なオッサン古今亭寿輔とギタレレ漫談のぴろきかな。
特にぴろきには大笑いさせてもらった。

YOUTUBEに映像があったのでご覧ください。(エンタの神様か何かに出演したkとがあるらしいけれどね)

まあ、面白かったら2/2も、捜して見てちょうだい。