吹田さんくす寄席

この三連休は落語会が目白押しの状態で、どこに行こうかホントに迷いました。
大阪での寄席情報はといえば・・・
一昨年から発行されている寄席情報フリーペーパー「よせぴっ」とHPで「ねたのたね」ですが、その中にない情報が、いつも立ち寄る高岳堂さんのブログにでておりました。
なんでも枝雀一門のファンサイトである「松本留五郎の部屋」の情報で見つけられたとか・・・
成る程、検索し、その「部屋」を覗くと掲載されておりました「吹田さんくす寄席」、場所はJR吹田駅の真上のショッピングモールの4Fのホールとのこと・・・

その時点での候補は・・・

天満天神繁昌亭昼席 小米朝師出演。それと、林家染雀さんの「後ろ面」という踊りも興味深いです。

・岡町落語ランド   ここには吉弥登場!!

・文太の会 in虎武士亭 名人と言われつつある桂文太師の会、西田辺と少し南・・・

そこに四番手として「吹田さんくす寄席」が加わったもんですから、そりゃ悩みますわ・・・ 繁昌亭は当日券狙いで相当早く家を出なければならないので断念し、岡町は満員の予感大で、田辺か吹田を悩みながら早や昼食べて出掛けました。

梅田に出た時点で吹田行きに決定!!
JRに乗り換えて吹田へ向かいました。吹田駅のショッピングモールは寂れた感じでシャッターのおりた処が目立ちますなあ・・・ エスカレーターで4階にあがりお金を払っていると出囃子がなり始めました。
 
お金はたったの千円というのがうれしいやないですか!! 会場に入ると大丈夫かいな・・・という詰め込んだ椅子、そこにやや高い年齢層の方々がギッシリと座っておられました。


 桂  三四郎   時 う ど ん


 桂  紅 雀   花 色 木 綿


林 家 染 二   くっしゃみ講釈


 桂  千 朝   抜  け  雀


三四郎さんの「時うどん」は米朝一門では決して聴けない「時うどん」でしたね。清八が喜イ公の頭にハチをかぶせるやなんて・・・
紅雀さんの手堅い「花色木綿」に続いて、これまた米朝一門とは違う「くっしゃみ講釈」を染二師が・・・
特に八百屋さんの前でやる「覗きカラクリ」の文句が初めてきくものでした。オケラゲージ・・・の虫の唄の出てくるタイミングも違いましたしね。どうしても米朝一門で聴き慣れているので違和感を感じてしまいました。
染二師のオーバーアクションがこの話では裏目に出ていたようにも感じましたなあ。全編オーバーアクションでメリハリがなくなっているような気が致しましたよ。
千朝師の「抜け雀」は結構なもんでしたね。もう出来上がった千朝ワールドですから賞賛するか、全否定をするかの二者択一の世界ですわな・・・