Gail Levin 「HOOPPER’S PLACES」


この間、川本三郎さんのエッセイ集(確か「東京おもいで草」だったと思います。)を読んでいると、アメリカの画家エドワード・ホッパーの絵のモデルとなった家々を探して現在の家とホッパーの絵を比較する写真集を紹介していていました。
エドワード・ホッパ−(1882〜1867)は好きな画家で静謐な風景画を描く人でした。代表作の「ナイトホークス」・・・都会のバーで深夜静かに過ごす人々を離れたところから描いている名作です。他には人気のない風景、灯台や日を浴びてくっきりと影をつくりだしている建物を多く描きました。
小津安二郎の映画に多くインサートされている人物のいない風景のショットに通じるものを感じています。

欲しくなって、amazonで検索したところ1985年発行の古本があり、早速購入してみました。

Hopper's Places

Hopper's Places

(これは再販された1998年版で、表紙も違いますが・・・)

いやあ、正解でした。いい本ですよ・・・また座右の本が一冊増えた感じです。写真の方の腕はたいしたことないようですがね。
先日残念ながら亡くなられたアンドリュー・ワイエスの絵画のモデルになったメイン州クッシングのオルソン家などと同様に、時間とお金があればたずねてみたいものです。もっとも両方共ないのですが・・・

「HOOPPER’S PLACES」の中にあった一枚、これはホッパーの絵のほうですがラフに描いてみました。ササッと描いたので灯台なんかゆがんでいますが・・・