鎌倉拾遺1 浄妙寺喜楽庵

鎌倉浄妙寺で食事後、境内にある茶室「喜泉庵」でお抹茶をいただきました。

「喜泉庵」は天正の頃あったものを平成3年に復興されたとのことで玄関から茶室の手前までを古農家の移築で造り、そこに茶室部分を新築し繋いだ形となっておりました。茶室といっても広々とした空間で、枯山水の庭に向いて大きくコの字形に敷かれた赤毛氈の上に座って一度に16人程は余裕でお抹茶をいただけます。

写真は入ってきた路地から茶室を撮影したもの。ようやく日が射してきて、枯山水の庭が光っていて逆光になっています。

小さめなお庭は白砂が映える枯山水。落ち着いた雰囲気が素敵ですね。時間が過ぎていく毎に味わいが増していくことでしょう。庭先にあった蹲(つくばい)もいい雰囲気でありました。

お菓子は白く丸い落雁でした。模様は足利家の家紋「丸に二本線」 この浄妙寺は頼朝の重臣であった足利義兼が創建、足利尊氏の父貞氏が中興したという足利家の寺だったのです。足利幕府が鎌倉五山のひとつに入れた理由もわかりますな。
茶室内に飾られていた花も美しかったですね。

少し変わっていますが、「ガクアジサイ」とのことでした。
ありがとうございました、と出しなに振り返ると・・・広い玄関もすがすがしく気持ちのよいものでありました。

飾られている小花は「コバノズイナ」と教えていただきました。
濃い鶯色の作務衣を着たバイトの女の子も質問すると笑顔でハキハキ答えてくれるので気持ちよかったな。(ツカさんは質問し過ぎだったけど…)
また来たいと思わせる素晴らしい喜泉庵なのでした。











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