なんばをブラブラ

土曜日には千朝独演会までの待ち時間になんば周辺を散歩しました。
まずは高島屋前で地上に出ますと、御堂筋の南詰で解体を待つ新歌舞伎座が目にとまりました。

昭和33(1958)年開場の大阪を代表する劇場でしたが、移転計画が決まり、今はフェンスに1階部分が覆われています。

設計は村野藤吾!! あの心斎橋のそごう百貨店も村野藤吾の建築でしたが、相次いで姿を消すというのは誠に惜しい話ですね。近くの近鉄劇場ビル内で再オープンするそうなので、外観は全く残らないとのことです。
振り返れば、これも改装中のなんば高島屋店・・・


昭和5(1930)年築の外観が素晴らしい。御堂筋の北詰の阪急百貨店が味気ない外観になってしまっただけに、この外観はなんとか残して欲しいものです。
(その上に聳えるホテルはその昔、南海サウスタワーホテルと言っておりましたが、今ではスイスホテル。バブルの頃にはこのホテルのフランス料理を何度か食べましたなあ・・・)
この百貨店前を東に入れば、千日前通り・・・

相変わらず、ごった返しております。「とらや」昔からありますな。その向かいの角は「551」・・・
しばらく行ってから右折すると吉本グランド花月ワッハ上方のある吉本ビルですが、今は直進、アーケード抜けていきますと関西では深夜のチープなCMでおなじみの味園が香港かと思うネオンをつけて聳えております。

しかしながら昼間の外観はわびしいものですね。
まあ、夜になってもソコソコのわびしさを持った界隈であることは確かなんですがね。
写真の通り、夜はネオンか何かが仕込んであるんでしょうが、小さな小窓から宇宙人の団体が食い逃げを図っているように、タコの足のような配線がむき出しで飛び出している様はなんとも異様ですね。
最近リフォームしたのでしょうか? 
壁一面をオレンジ色に塗っているのもチープでよろしい。
そういえば、若い頃は会社の忘年会やらで何度か来たものですが、今でもにぎわっているのでしょうか???
ここを過ぎると堺筋越しに黒門市場が見えてきました。この北側(左側)の交差点が「日本一」交差点。地番が日本橋(ニッポンバシですよ)1丁目なんで日本一!! 昔は住友銀行とか日本一支店ちゅうのがありましたが、今はどうなんでしょうか?

入っていきますと、薄暗いアーケードの下、思いのほか魚屋さんは少ないものの、フグ専門店、マグロ専門店などが今でもがんばっております。
関東では魚を横に並べますが、関西では昔から縦置きです。このあたりがまた面白いですね。フグにハモ・・・大阪やなあ。中央のトラフグは1万8千円也ですわ。いくらぐらいまけてくれますかね。
さて、黒門市場をグルリと一周してもと来た堺筋に出ました。
道路を渡った一角は「千日前家具通り」 今でも家具屋さんが軒を並べて商いをしておられます。

この通りを過ぎて、右折しますと、グランド花月に着きました。

今日はこの向かいにあるワッハホールでの落語会・・・では行ってきまっさ♪


1 新歌舞伎座 2 黒門市場 3 ワッハ大阪(ワッハホール) 4 かしみん焼