心中天網島



20数年振りで国立文楽劇場へ行って、文楽公演を観てきました。
演目は近松門左衛門作「心中天網島」!!
近松作品では「曽根崎心中」についで有名な作品ですね。

天満の紙屋の主人治兵衛が北新地の遊女小春に恋をして、妻おさんや兄孫右衛門の働きで一度は思いを立ちきるものの、最期は北新地から都島の網島大長寺まで道行きして心中してしまいます。
日曜ということもあってか国立文楽劇場は満員でした。上手で大夫(たゆう)と三味線が並んで座り、語りだしますとその文句が正面の上部に字幕で表示されます。わかりやすいですが、結構上にあるので、前の方で見ていると首が痛くなりましたね。時々、大夫の方を見るのですが・・・何人ものオバチャンが上を向いたまま寝入ってはりました。(笑)

本当に久し振りでしたが、よかったですね!!
冒頭の「北新地河庄の段」の後段では人間国宝竹本住大夫師匠が朗々と語られました。その際の三味線の野澤錦糸師は20数年前にお見かけした記憶がございますな。
舞台では河庄の入口の暖簾や、天満の紙問屋「紙治」の暖簾がゆれているのが風情があってよろしおました。
人形の方も小春を人間国宝吉田蓑助師、紙屋治兵衛が桐竹勘十郎師、治兵衛の兄粉屋孫右衛門を吉田玉女師が扱っておられて見ごたえ十分でした。
11時開演で、昼食の20分程の休憩をはさむとはいえ、14時半までの長丁場にはいささか疲れも致しましたが、また行きたいもんですねえ・・・♪