吉祥寺寄席@光専寺

一猿 道灌
朝也 唖の釣り
水藤桜子 錦琵琶 耳なし芳一
中入り
春雨 皿屋敷

思わぬ仕事が入り、今日は余裕で間に合うかと思っていたのに、錦琵琶途中となった。
またしても、当落語会の若旦那から落語になった一猿さん聴けず!!
錦琵琶は駒の数を増やして従来の琵琶とは違いメロディを奏でることが出来る。なるほど、質疑応答では「さくら」を美しく弾いていただいた。
琵琶がこのような進化をもっと早く初めていれば三味線に独占されている邦楽界も全く違ったかたちとなったのだろう。
そうはいっても「耳なし芳一」の語りでは琵琶はメロディを奏でることはなく、あくまでもデレーンとした琵琶本来の役割に徹していたように聴こえた。

トリは桂春雨の「皿屋敷
ここの席亭は三代目春團治のファンで今年1月の逝去をすごく残念がられていて、その時から次回は春雨さんにお願いしたいと言っておられたのだった。
念願叶っての春雨さんである。
皿屋敷」はいろいろと工夫されてはいるが、やはり基本は三代目型であった。
特に冒頭のお菊を折檻する部分で青山鉄山が水をざぶりざぶりと浴びせる形なんぞ、まさに三代目。
今回は珍しくハメモノ入り。それが本日出番のみんなでの当然慣れないどがちゃがと楽しいハメモノだったのである。