ホールのある住宅地と伯母の家のある住宅地の間に緑に覆われた丘陵地帯があります。そこにあるのが真弓山長弓寺という古刹です。
そのお寺の境内を通って行き来する訳ですが、そのお寺の回りの景色は時がとまったような、まさに大和(やまと)なのでした。

その一郭だけは民家もなく、田園が広がっています。日向に白鷺が一羽あたりの様子をうかがっていました。

一段高いところに国宝の本堂があるのですが、その下には薬師院・法華院・円生院・宝光院と4院もの塔頭(たっちゅう)があり、大きな神社もありました。

階段の下から見上げると、桧皮葺きの本堂が輝いて見えました。

国宝の本堂は鎌倉時代の建立で、その姿は優美さに満ち溢れた素晴らしいものです。観光スポットから離れたところにも、こうして大和の古寺は息づいているのでした。

実は長弓寺の塔頭のひとつ円生院が伯母の家のお寺でして、ここには法事の都度、何度も精進料理をいただきに来ているのでした。一度は住職に本堂の中を懐中電灯を手に案内していただいたこともありましたよ。