昨日は法事

昨日は法事でした。親父の十七回忌をお盆と一緒にすませました。
近くにある黄檗宗仏日禅寺からご住持に来ていただきました。

(玄関に丁寧にそろえられた履物・・・なかなか上品なものです。)


黄檗宗禅宗臨済宗派に属していますが、江戸時代に中国の僧隠元隆埼(いんげんりゅうき 最後の埼は実際には王編)が伝えた明禅で比較的新しい宗といえます。隠元さんはこの黄檗宗と共に、「インゲン豆」や「木魚(もくぎょ)」などを伝えられました。
有名な黄檗宗のお寺は京都宇治にある黄檗山万福寺(総本山です)や長崎の興福寺があります。

我が仏日禅寺も隠元禅師が来られて寺号を決められた由緒あるお寺です。また、このあたりの殿様であった麻田藩主青木氏の菩提寺で江戸時代には多くの塔頭(たっちゅう)を有する大寺院だったようですよ。麻田藩は1万石という小大名ですが家康に知行されてから幕末まで続いた外様大名です。なにしろ豊臣政権の幕僚だったのに家康にも認められたというのですからたいしたものです。


(仏日寺にある青木氏累代の墓です。)


読経の後に住持より、こういった年忌というのは、亡くなられた方の事を若い世代に語りついでいく場ですよ、となかなかによいお話をいただきました。


(お布施をお渡し致しますと、万福寺の袋に入った懐紙をくださいました。万福寺の紙袋には万福寺で有名な魚鼓が描かれていました。)

その後歩いて仏日禅寺にあるお墓までお参りしましたが、いただいていた卒塔婆を忘れた事に気づき、甥っ子が走って取りに戻りました。

卒塔婆を持って走るなんて経験は先にも後にもないことでしょう。

仏日寺山門からの眺望が素晴らしく大阪平野が一望出来ました。