王子公園に横尾忠則を見に行く

今日は朝から迎え火をして、14時には黄檗宗仏日禅寺の住職に来ていただいて読経と、お盆の主要行事を行いました。
さて、終了後に思い立って阪急神戸線王子公園まで遠征し、「冒険王・横尾忠則」を見に行ってきました。
この美術展は東京・世田谷美術館で開かれていたもので、見逃していたのでした。世田谷区の教育委員会は児童達にこの美術展に行かないように、との通知を出したそうで世田谷のハイソなよい子達は行かなかったんでしょうが、こんな想像力を掻き立てる美術展に子供時代に行けるなんて幸せなことだと思えるんですがね。(まあ、性的な、それもかなり露骨な表現には教育委員会も困ったことは想像に難くないのですが・・・)
大阪に住んでいる頃も、よく王子公園で下車して兵庫県立美術館に行ってたもんですが、しばらく行かない間にえらい遠くに移転していました。昔は駅からスグだったのに、だらだらと海の方にえんえんと降りていくんですなあ・・・ JR灘駅を過ぎて、阪神岩屋駅を過ぎて・・・大震災で横倒しになった高速も過ぎて、もう海やで、というポイントに美術館はおました。地図で確認すると1.5キロくらいは南下しているのかなあ・・・


「冒険王・横尾忠則」は素晴らしいものでしたね。非常に刺激を受けました。通常使ってない処を駆使して絵画と相対した感じですね。こりゃ見ないと損ですよ。やはり、近年のY字路シリーズが素晴らしく、何度も感嘆の声をあげました。後はルソーえのオマージュともいえる小品が楽しかったな?  満艦飾の帆船の前にパレットを手に佇む有名な自画像を、この比率はおかいい!!とばかりにパレットの大きさはそのままに、肖像は小指程の大きさに描きなおしたり、男性肖像の立派な髭をきれいさっぱり削ぎ落としたり、その髭をおばさんの肖像につけたりね。作っている本人が楽しそうに描いているのが見えてきそうです。
さて、
この兵庫県立美術館は素敵な建物で、ハッとするものがありましたが、後で確認すると安藤忠雄の設計でしたよ!!



この県立美術館と隣接するなぎさ公園で2005年の建設業協会特別賞を受賞していますね。
この美術館の南側は海に面した公園になっているのです。海といっても目の前に埋立地があり、運河のような状態ですが潮風が気持ちよいところでしたね。



帰りは阪神岩屋駅から久し振りで阪神電車で戻りましたが甲子園でたくさんの親子連れが乗車してきましたね。そうか・・・高校野球開催中でしたね。
阪神岩屋駅にむかう六甲山の方には雲が列をなして流れておりました。