春風亭小朝著「いま、胎動する落語」


さて、こんな本を読みました。

いま、胎動する落語―苦悩する落語〈2〉 (苦悩する落語 (2))

いま、胎動する落語―苦悩する落語〈2〉 (苦悩する落語 (2))


落語関連の本はたくさーん読んでいますが、これは簡単に読めて、現状がわかりやすい本ですね。但し、発行が2006年9月で現状と早くも違っているところもたくさんあります。
大阪の天満天神繁昌亭開場前ですが、この本ではおそらくうまくいかないだろうと、ほぼ断定的に予言していますが、うれしい事に今のところハズれていますな♪ 大阪の噺家が定席を必要としていないことや、その入場料金の割りが少ないので魅力を感じていないから、というのがその前提でした。
また、大銀座落語会もこれからずっと続ける!!と熱く語っていますが、今年が最後でしたしね・・・
それでも名プロデゥーサー小朝の面目躍如というスベるような口調は読んでいて心地よいものでした。是非2008年の時点での「再び、胎動する落語」を出版してもらいたいものです。『胎動』というぐらいだから、今にとんでもないモノが生まれてくるのでしょうか・・・?

そうそう、こぶ平改メ林家正蔵襲名披露興行の全国ツアーのことが書かれていました。
「ただ、やっぱり1年が限度ですね。さすがに今年(2006年)にはいってくるとお客さんも冷めてきましてね、襲名披露興行の一番最後は長野県の松本だったんですけれども、松本でやったときには『まだやってるのか』みたいな空気が若干ないこともなかったですね。」
その冷めてきた襲名披露興行に私は行ってたんですよ!!
円歌師匠はいつもの「中沢家」、小朝師は三枝作「涙をこらえてカラオケを」、新正蔵さんは三枝作「読書の時間」  って、オレはガックッとなりましたよ!! 新作大会かよ!! 古典はなしか・・・
オモテでは所ジョージさんから贈られたのぼり旗が楽しそうに泳いでいました。(まあ、ホール内なんで泳いじゃいなかったんですが・・・)