谷中散歩

土曜日にくらべて、日曜日は気持ちよい晴天となりました。
まさに散歩日和です♪
今日は谷中方面へと足をのばしました。
西荻窪駅までバスで出て、総武線で新宿、新宿から山手線で田端へ出ました。
谷中へだと西日暮里や日暮里からが近いのですが、少し手前から歩いてみようというワケであります。
田端へはその昔、文士村探索で散歩に来たことがありますが、それはもう5年以上前のことですね。
田端駅南口を出ると、すぐに上りの階段です。不動坂とありました。
上野から田端にかけてはJRが丘陵地をえぐるカタチで線路を敷設したこともあり、もともと高台だったこのあたりが、線路から断崖となってそそりたっています。
不動坂を登ると、こんどはだらだらと下り坂−この坂は坂下にあるお寺の名前から与楽寺坂とありました。この坂は以前来たことがありますねえ・・・ 古びた面影を残す家々に見覚えがありました。
東京を散策する醍醐味のひとつは坂ですよね。そしてところどこに顔を出す江戸・明治の残影・・・そういう意味では谷根千と称する谷中・根津・千駄木や本郷界隈がまさに東京散歩のメッカといえますな。
これが与楽寺です。

この前の道は家屋疎開でもあったのか広いですね。ここから細い道を弓なりに進んで町屋から西日暮里に伸びてきている大通りにでます。その手前の左手に有名な開成中・開成高があるんですな。
大通りを横切り、蛇行している道を進むと左手には寺院が並んでおります。青雲寺に布袋さんの絵が可愛い塀がある修性寺・・・その修性寺の角を左手(東)に曲がると長い上り坂があります。それが富士見坂

この坂の上では今でも富士山が見えるそうですよ。
あいにくと、この日は見えませんでしたがね・・・残念!!
坂を上りきったところがT字路で、ここから左に向かうと諏訪神社があり、その向うに西日暮里駅があります。このあたりを訪問するのは久し振りだったので、諏訪神社へ挨拶に出掛けました。

吉村昭はこの日暮里に生まれ育っており、彼の書くエッセイにはよくこの神社が出てきます。
広い境内からの眺めもよく、眼下に西日暮里駅や新幹線を眺められます。
ここから、もと来た方向に戻り、富士見坂との分岐点を過ぎたところにあるお寺の山門に目がとまりました。

養福寺というお寺です。門前に咲く濃いピンク色の桜には「台湾桜」との札がかかっておりました。

まあ、ヒガンザクラの一種でしょう。

この山門の仁王様が面白い!!
地方色豊か、なんて言うと江戸っ子の方におこられそうですが、稚拙な表現がなんともいえぬ味わいになっておりました。

    

ねっ、かわいいでしょ♪

この仁王さんも山門も宝永年間のものといいますから、1700年代初頭のものですね。今から300年も前のものが度重なる大火・震災や空襲にも耐えてよく残っているな、と感心しました。
門前の桜と合わせて一見の価値あり、ですね。

ここからいよいよ谷中へと分け入っていく訳ですが、その当りはまた後日!!