世田谷成城から砧へ 1

さてさて、
今日は小田急成城学園前というハイソなところから砧公園まで歩いて世田谷美術館へ行くという散歩の計画なのだ!!
生憎の空模様が気になりますが、さあ小田急新宿駅へ・・・
あんまり小田急は利用しないからなあ、なんて弱気でいると、ソレ見たことか、代々木上原から普通に乗り換えて成城学園前まで行くハズが、快速急行になんか乗るもんだから新百合ヶ丘まですっ飛んで行ってしまいました。普通で戻ること9駅・・・
初めて下車した成城は成る程、豪邸の並ぶ緑多き町でありました。


やはり街並はきれいですな。色の統一や素材の統一、もしくは生垣の統一など街並の美しさをつくる要素は色々ありますが、成城はその基準が「金」ということですかね。どの家もが豪奢な造りになっていて庭木もいいものが植えられていて全体が調和している感じですなあ・・・
写真の上2つがその街並です、駅前から南に伸びる道、立派で落ち着きのある教会の四つ角で、その左手の道の緑にさそわれて左折、その際の写真が上左の写真ですね。さらに右折すると、下2枚がそうなんですが、小さな美術館がありました。
世田谷美術館分室「清川泰次記念ギャラリー」
清川泰次? Who?って感じですが、抽象画家の人なんですね。パンフレットを見るとなにやらアッサリサラサラの抽象画ですな。ここが清川画伯のアトリエ兼住居だったというワケですね。200円払って入ってみると・・・驚いたことに絵が1枚も展示されていませんでした!!
モノクロの写真ばっかり・・・
ちょうど「文明賛歌 清川泰次が写したマシーン・エイジ」という展覧会開催中で、清川さんがライカで撮影した戦前戦後の写真が展示されていたのでした。それなりに面白かったですがね・・・
さて、ここから東宝砧撮影所を目指します。かっては東洋一の撮影所でした。そこで、クロサワの多くの作品や成瀬巳喜男の名作が撮影されたんですね。
仙川を渡りしばらく行くと、住宅展示場・・・その向こうの方に大きな楕円状の屋根が見えてきました。ここからぐるーっと撮影所を一周することになってしまうのですが、その大きさはよくわかりました。(後でわかったコトには住宅展示場を抜けていけば正面玄関に出られたんですよ)

ぐるりと廻ったところより遠望したのですが巨大ですねえ…
しばらく行くと「東宝」と大きく書いたビルが八重桜の向こうに姿を現しました。東宝本社でしょうか? しかし、正面入口のようでもないし、第一目指すアレが見当たらないなあ… そうなんです。私はアレを探して歩いているんです。

フェンスもさすが東宝!!

ゴジラじゃないですか!!
でも、目指すアレはどこだ?
アレというのは東宝砧撮影所の外壁につけられた巨大な「七人の侍」なのです。撮影所リニューアルでお目見えした際にニュースになっていました。
ようやく正面入口への道を見つけました。
住宅展示場へも続いているなだらかな下り坂をおりていくと・・・
オッ、チラッと木村功の勝四郎が見えた!! 近付くにつれ全体像が現れる!! 軽い興奮を隠し切れない・・・

いやあ、やっぱり格好いなあ。思わず見とれてしまいます。
入口にはもうひとつの東宝の象徴も吼えていました。

GODZILLA!! これはどうも1954(昭和29)年公開の初代ゴジラのようですね。

満足して東宝撮影所を後にしました。