千住落語会 東西完熟競演  北千住シアター1010



桂 三木男  時 そ ば


 柳家 三三  権 助 提 灯


 桂 きん枝  孝 行 糖


 三遊亭金馬  試 し 酒


中入り


 三遊亭小遊三  たいこ腹


 月亭 八方   算段の平兵衛




いささか会場がガサゴソとうるさかったもののいい落語会でした。
企画・製作がよしもとクリエイティブエージェンシー。最近、吉本は落語に力を入れだしてきましたね。この千住落語会は今回が第1回目で毎月続くようです。
今回、聴きたかったひとりが開口一番の桂三木男さん。
祖父と叔父が三木助という家に育って、真打になりゃあ、三木助襲名間違いなしでしょうからね。最近、この三木男さんのお母さんの著書を読んだばかりなんですよ。それで聴きたかった!!!
時そば」 何度かかんだりしましたが、いいセンスもってることは間違いないですね。これからも見続けたい一人となりました。
続いて三三さん
三木男さんは入門後6年半とのことですが、三三さんは16年目ですから全く違いますね。貫禄もありますしね!! 見事なマクラから「権助提灯」へ・・・
よかったですね。余韻の残る芸でした。
さあ、上方からはきん枝師の登場!!
「孝行糖」も江戸方の噺の方がよく聴きますが、もともとは上方ネタ。非常にゆっくりと丁寧な口調でございました。少しゆっくり過ぎるんじゃないかと思いましたが、それは会場に配慮されたか、それとも三木男・三三と江戸調子に続いて聴くと、ゆっくり聴こえてしまうのか・・・
続いてはご存知金馬師!!
今年80歳。子供の頃観ていたNHK「お笑い三人組」唯一の生き残り・・・なんだかシーラカンスを見るがごとき驚きです。しかも陽気で元気なお酒の噺ときた。
ニンに合っておられて楽しませていただきました。
半月板を傷められているとのことで、胡坐姿・・・それを隠す為にきん枝師の見台・膝隠しそのままの高座という珍しいものでしたよ。金馬師匠、はやく治られますことをお祈り致しております。
さて、中入り後は小遊三
円楽師を扱った楽しいマクラに続いてたいこもちの出てくる「たいこ腹」
元は上方のネタですが、そんな事は全く気になりません。なんとも陽気な江戸調子の口調で気持ちよく聴けました。いいですねえ!! とにかくしゃべり続けるたいこもち・・・ホント良かった。もう一度聴きたいですよ。
そしてトリが八方師
少し長唄もマクラで披露しての十八番「算段の平兵衛」
きん枝師同様、ゆっくり聴こえたのは小遊三師のハイテンポの後のせいでしょうか!?
でも大丈夫、会場も気持ちよく笑い声があふれていましたよ♪

第1回千住落語会。よかったですね。ただ2点ばかし気になったのは会場の広さゆえかマイク音量が大きすぎる気がしたのと、ライトが赤毛氈に反射して、噺家がみんな赤ら顔に見えたことですね。
金馬師匠なんて、まるで猩猩のようでしたよ。