7時前に新宿に到着したので、久し振りで伊勢丹裏の末廣亭へ行ってみることにしました。
なにしろ、今年初めての「お江戸」の落語です。大阪の繁昌亭で扇辰師をお聴きしただけで、あとはベタ一面に「上方」・・・住民票も東京都の私はなんとなく罪悪感を感じていたのです。
そんなお払いも兼ねて木戸をくぐりますと、まさしく江戸が広がっていたのでした。
もう「夜の部」も随分進んで、金原亭駒三師から・・・
金原亭 駒三 一 眼 国
柳家 さん生 二 人 旅
花島 世津子 奇 術
むかし家今松 後 生 鰻
五街道 雲助 強 情 灸
お中入り
柳家 一 九 湯 屋 番
大空 遊平・かほり 漫 才
柳家 さん吉 漫 談
金原亭 伯楽 あくび指南
仙三郎社中 太 神 楽
入りもギュウギュウではなくて左右の桟敷席もパラパラ、後ろの方は空席が目立つといった程よい加減に、出てくる噺家が、みな江戸寸法でキッチシ語ってくれるから気分がよかったですね。今までで最高ではないでしょうか。
特に、トリの小満ん師の「二階ぞめき」の世界はすごかったですね。元々「上方ネタ」だなんてことはどうでもよくマクラから組み立てていく独特の世界はさすがというしかありません。
吉原通いをやめない若旦那、そこで、番頭が2階を吉原に改築してやると、若旦那の一人遊びの世界が花開くのでした。
また、五街道雲助師はさずがに魅せてくれますね♪ ポンッとこうテンションがあがった感じでツーッと語っていく姿にははまります。これから何度でも聴きに行きたくなる噺家さんです。追いかけている人がいるのもうなずけますよ。
伯楽師の短い、ワンシーン舟遊びのみの「あくび指南」も粋でした。
さん吉師の漫談も嘆願書署名のお願いから末廣亭のパンフレットの広告掲載のお店をひとつずつ読み上げ紹介していくという味なもの。ついでに談志師の話なんかをして降りていかれました。これはこれで面白くて素敵でしたよ。