良弁杉由来
先週の日曜日は朝から国立劇場へと出掛けました。
午後から裏手の国立劇場で落語を聴く予定でしたので、その前に席があれば第1部の「良弁杉由来」を観たいなあ・・・と思いましてね。
はい、ちょっとした文楽狂いになってます・・・。
窓口に行きますと、車椅子席が空いているので、そこでパイプ椅子での鑑賞がOKとのことで、ラッキーにも入ることが出来ました!! 席はこの間の丁度ひとつ後ろだったのです。
「良弁杉由来」は東大寺開基の良弁上人の物語。
近江で鷲にさらわれた息子を長年探し続けていた老婆が、船の中で、「東大寺の良弁上人は昔、鷲が連れてきたそうだ」という噂を聞き、東大寺を訪れて、その鷲が上人を降ろしたという良弁杉の前で再会するという物語でした。
物語自体は動きの少ないものでしたが、老婆「渚の方」を人間国宝文雀師が操り、「桜の宮物狂いの段」では同じく人間国宝鶴澤清治師の三味線を聴くことが出来、「二月堂の段」では休演がちと聞いていた人間国宝竹本綱大夫師が聴けて大満足!!
綱大夫師は顔面白く、最初は心配していたのですがたっぷりと声量もあり堪能致しました。
もうひとつの三島由紀夫作「鰯売恋曳網」は観たかったのですが、観ずに裏手の国立演芸場へと向かったのでした。