森まゆみ著「谷中スケッチブック」

谷中スケッチブック―心やさしい都市空間 (ちくま文庫)

谷中スケッチブック―心やさしい都市空間 (ちくま文庫)


もうこの安野さんの表紙イラスト見ているだけでいい気分になってしまいますが、この本の中には谷中がギッシリとつまっていました。
何度も谷中を散歩しながら、ナゼいままで読んでいなかったのでしょうねえ・・・
これ程にひとつの町がまるごとビッチリつまった本は知りませんよ!!
1985年の本ですからもう四半世紀前の谷中が、その路地から建物から住人から音や臭いまで、この本の中につまっています。
電子レンジでチンしたらその全てが蘇ってくるのではないか、と思うばかりです。(とはチト筆がすべったか・・・)


谷中に行ったことのある人も、これから行ってみたいと思っている人も是非一読をお勧めします。いや、読まなくてもいいです。
この本を持参して谷中に向かえば・・・
なによりも、この本には索引があるのがいいですよ!!谷中でお寺の前に立ち、その関連ページをすぐに開く事が出来る。そしてその歴史を知り、そこから散歩が始められるのですからね。


私自身としては、歩いた道が多いものの、意外と三崎(さんさき)坂の上野公園寄りのエリア、桜木町辺は見落としてました。谷中墓地の吸引力が強いのか、ついつい歩き飛ばしているようです。



さあ、谷中に出掛けましょう。
もう失われてしまった風景や風情も多いかもしれないけれど、その残影を肌で感じつつ、今現在の谷中のよさを見つけようじゃありませんか。