火曜亭へ

昨日は火曜日だった。

毎週火曜日には浅草の日本浪曲協会で「火曜亭」が開催されている。知ってはいた。知ってはいたどころか、ご縁があって「東京人」2017年2月号に「火曜亭」を強く薦める記事を書いている。のに、のにだ。ナント今まで行ったことがなかったのだな、コレが。

先週だったか、「とある雑誌で浪曲を取り上げられることになって」と浪曲を聴いたことのないライターの知り合いから相談を受けたので、木馬亭にいきなり行くより火曜亭がいいよ、とやはり薦めて、その結果遂にご一緒することになったのだ。

昨日はご存知の通り雨で「白い提灯が揺れている」と書いた白い提灯は建物の中に吊るされていた。こんな天気だけれど、浪曲人気奈々福人気もあって40名近い入りとなって、椅子の膝送り?もおこなわれる盛況ぶりであった。

出演は東家三可子さんと我らが玉川奈々福さん。曲師は沢村豊子師匠でこんな演目。

 

三可子 円蔵恋慕唄

奈々福 浪花節更紗(正岡容原作)

 

入門2年目の三可子さんも声が通るなあ、と感心しながらも国定忠治物に未だ心をときめかせない自分がいるんだな。芝居から復帰の奈々福さんは去年12月16日のみちゆき以来と久方ぶりで浪花節更紗が身に沁みましたよ。たまらん!!

終演後は今年から禁酒となった茶話会。新潟から来られた方や最高齢85歳の方、それに奈々福さんが出た芝居「阿呆浪士」を見て初めての浪曲に来た方など多士済々で、みんなで一言づつ自己紹介をして盛り上がった。

私の時には「東京人で紹介しながら実は来たのは初めてです」と告白し、ちょっとした驚きの声があがりましたね。

終わってから有志で田原町のいかにも大衆居酒屋って店で打上げ、これもまた楽しかった。