桂吉弥のお仕事です 2009 Vol.2


仕事が終わってから新橋は内幸町ホールまで落語を聴きに行ってきました。
池田で上方大落語会を聴いたばかりですが、なんだか合点がいかない宙ぶらりんの気持ちを癒しにきた訳です。
8月初旬にあった桂米二師の会の際、補助席をなんとか買い求めることが出来たのでした。
言ってみるとキャンセルが出たからと、米朝事務所の方から前方のいい席のチケットをいただきました。うれピー(放送禁止用語?)


桂 雀 太     饅頭こわい



桂 吉 弥     天王寺詣り



中入り



桂 歌之助     はなし家入門



桂 吉 弥     宿 屋 仇





桂雀太さんは最近お江戸でよく聴きますなあ・・・。それも「天狗さし」やら今日の「饅頭こわい」やら大ネタと言っていいものを掛けるので驚きます。また、今日の「饅頭こわい」は完全に枝雀バージョンだったことも驚きました。雀三郎師もそうなんでしょうか? ただ、ついこの間の社会人落語初代日本一決定戦の際に枝雀師匠の「上燗屋」を上手にやっておられた方がいたので、考えさせられました。親っさんの幽霊ネタを抜いてやるのかと思えば、ちゃんと農人橋で身投げしようとする娘さんをとめるし・・・最後までやるのかと思えば、親っさんのオチまで言って「アホッ!!」という突っ込みで下がっていったのには驚きを通り越して唖然としました。アトで登場した吉弥さんも「まだまだ時間あるなあ」とゆっくりしてたら急にオチが来てビックリしたと言ってましたからね。

歌之助さんの「はなし家入門」は驚きの「連チャン」でしたが、以前にも書いた通り、高座の色を替える膝がわりとしては面白く、2度目でも十分に笑えましたのでサスガですね。

さてさて、吉弥さんです。「宿屋仇」はネタ出しされていましたが、あと1席は何をされるか? 出来れば最近ネタおろししたと聞く「天王寺詣り」が聴きたいな、と思っていたらズバリの「天王寺」!! 思わずオッと声が出てしまいました。雀三郎師につけてもらわれたとの事、よろしかったですねえ♪ ただ、天王寺さん境内の売り声を重ねていところで「亀山のチョン兵衛はん」や「覗きカラクリ」がなかったのが残念でした。また何度でも聴かせていただきたいですな。
「宿屋仇」 吉弥さんでは始めて聴きますかね。最近では雀喜さんのを聴いたのかな・・・。袴で登場と思っていましたら袴なしで見台ありというパターンでした。ただ、隣のオバさんがこのネタになってからゴソゴソと鞄の中をまさぐるわ、出てきた紙類をいじるわ、アンケートを書きだすわ、で天王寺さんの境内状態になったもんで、視線から遮ろうと手で隠したら、ちょうど吉弥さんに向かって「ハイッ 質問」てな感じで手を挙げる格好になってしまい慌てました。吉弥さんスミマセンでしたね。