よしもとプリンスシアター 新春!寄席

正月が明けたばかりやというに三連休!!
今日は9時過ぎから品川へ出掛けてきました。品川プリンスホテルの「よしもとプリンスシアター」が元旦から10日まで上方落語中心の寄席を開催中なのですよ。

どうも落語でも商売になりそうやとふんだ吉本が本気になってきたようです。
去年の暮れに行った北千住の落語会も吉本主催でしたしね。

プリンスホテルの中で少々迷いましたが無事に到着…8割強いやもっとかな?という入りでした。




よしもとプリンスシアター 新春!寄席



笑福亭扇平 「看板のピン」


桂 文 昇 「紀  州」


林家 染丸 「河 豚 鍋」


中入り


東京ダイナマイト 漫 才


柳家喬太郎 「小政の生い立ち」


笑福亭松之助 「高津の富」


扇平さんは達者なもので驚きました。全く淀むところのなく、楽しく「看板のピン」を聴かせる技術はたいしたもんです。笑福亭仁扇門下で、一時期漫才をされていたそうですが、そのキャリアも口さばきには吉と出ているんでしょうね。

文昇さんは「紀州」 上方では始めてでしたね。7代将軍家継公が亡くなられ、次の世継ぎを決める会議へ出席の途上、鍛冶屋の音が「テンカートッタ テンカートッタ」と聞こえた尾張公は自分が将軍になることを確信!! ところが、トンビに油揚の如く、紀州藩主吉宗に将軍職をさらわれる。落胆して通りかかった鍛冶屋では「テンカートッタ テンカートッタ」とやはり聞こえる。おや?と思っていると、打って熱くなった刀を水につっこみ「キシュウーッ」

染丸師はご病気後、お目にかかるのは初めてでしたがお元気そうでなによりでした。冬ネタで十八番にされている「河豚鍋」 結構なお味でございました。

中入りはさんで、
東京ダイナマイトの漫才・・・落語を聴きにきているお客を爆笑させてましたね。キチンとネタが構築されており、テレビだけでなくて定期的にこういう舞台を踏んでいる漫才師は強いなあ、と実感させられました。

柳家喬太郎さんは講談を落語化したと思われる「清水の次郎長」ものでした。立て板に水の如くすべる江戸言葉の調子のよさにいいもんを聴けたと思いました。(同時に清水ってこんなに江戸言葉だったのかな、と「?」も浮かんだんですがね・・・)本年最初の江戸方落語が喬太郎さんのこの落語で、幸先のいいスタートがきれましたね。(今年は去年より江戸方の落語を聴く予定ですから・・・)

さて、トリは御歳84歳の笑福亭松之助師!!
驚いたことに「高津の富」をじっくりとやられた!! 
ところどころ、ツマったり、忘れられたりされてはいたが全体の構成には狂いはなく、むしろ驚嘆させられた。ハラハラ感はあったものの、また機会があれば是非聴きたい噺家のお一人となりました。