文楽公演「本朝廿四孝」



友人のシロクマさんをお誘いして東御苑や永田町散歩の後、国立劇場文楽12月公演を観に聴きに行ってきました。
演目は…



「由良湊千軒長者」



「本朝廿四孝」



「由良湊千軒長者」は安寿と厨子王なんですが、親子離れ離れになるプロローグと再会するエピローグなしの真ん中で「母に逢いたい」と苦労する二人の場面のみという趣向でして、いささかナゼに?と思わないでもなかったですね。
「本朝廿四孝」はまあ、筋が入り乱れ過ぎていてようわからんです。いや、わかったのですが、ここに書くのは難しい。山本勘助直江兼続が実は兄弟で、山本勘助足利将軍家の忘れ形見を養育して御家再興を図ろうとするんですが・・・


さてさて、
12月は若手公演とのことで、住大夫師や綱大夫師、蓑助師らは出られないのですが、人形陣も勘十郎・玉女・和生の各師が奮闘熱演で、全然若手公演という感じがしませんでしたね。大夫の方も呂勢大夫に勢いを感じましたし、津駒大夫も今までお聴きした中では最高の出来ばえと感じいりました。ただ、文字久大夫は初日よりの熱演で声をやられたのかものすごい掠れ声で、それを励ます錦糸師の太棹がうなるうなる!!と壮絶なことになっていました。これを機に大きな看板になってくれはったらうれしい限りですがね。