奈々福と愉快な仲間たち2 in道楽亭

新宿三丁目の道楽亭に浪曲を聴きに行ってきました。
道楽亭では上方落語もよく公演されているんですが、今回が始めてです。
15時開演なのに、14時過ぎに家を出る始末・・・到着したのはもう開演寸前で、テーブル掛けを踏まないか、と気をつかうような一番前の席になってしまいました。


玉川奈々福   慶安太平記 善達三島宿


こと      神楽笛と篠笛


中入り


玉川奈々福   小田原の猫餅



小さな会場に奈々福さんの唸りがこだましてました!!
「慶安太平記」はご存知!!由井正雪の乱のお話で、この「善達三島宿」はそれに加わる怪僧善達の江戸へ向かう途中での物語りでした。
三島宿で大飯大酒をくらい、金を払う段になって懐から出してきた財布がどうも大金が入っている様子・・・その飯屋にいた盗人一味がその財布に目をつけない訳がない!! 江戸へと急ぐ善達の前に現れたのは・・・というお話。

ことさんは広島出身で小さい頃から神楽を聞いて育ったという女の子。神楽笛で「天の岩戸」や「ヤマタノオロチ」を吹きましたが、その神楽笛が脳内に響くこと響くこと!! 篠笛では感じない、原始的魂をゆさぶられるような音色で驚きました。感応を誘うものがあります。是非また聴いてみたいですね。

「小田原の猫餅」・・・小田原は舞台になることが多いですね。向かい合った餅屋、一軒は大繁盛だがもう一軒は寂れている。旅人が寂れた方に入ってみると、日は繁昌している店はこちらで世話して暖簾分けしたところだったのでした。旅人は力になろうと、猫の彫り物を持ってきます。するとこちらが大繁盛に・・・という、その旅人はもちろんあのお方というお話でした。

外に出ると、寒いこと寒いこと!! 今年一番寒かったのではないでしょうか?