荒川を眺め玉ノ井へ

玉ノ井カフェで開催の甘夏書店主催「消しゴムはんこ作り」の集客が今一歩と聞き、ではではと出かける。


東武東向島駅が最寄り駅だが京成八広駅に向かうことに。西荻窪から東西線日本橋に出て都営浅草線に乗り換えると9駅目が八広駅だ。
折角なんで荒川に立ち寄る。土手を越え水辺まで降りられた。広々とした景色が広がり気持ちがよい。のんびり景色を眺める家族連れや四葉のクローバー探しに余念のないカップル、時々鉄橋を渡る京成の電車・・・もうしばらくここで佇んでいたいところだが、カフェに行く時間も決まっているので引き上げた。
たしか川本三郎さんが荒川の景色を眺めるエッセイをよく書いていたな、と思い出す。東京物語もこの辺りでロケした筈とスマホで検索すると八広駅堀切菖蒲園駅としてショット撮影されたようだ。
荒川放水路の土手で東山千栄子演じる祖母が孫に「大きいなったら、何になるん」と話しかける名シーンがあるが、あれはもう少し上流だ。




真夏を思わせる炎天下を八広から東向島へと歩く。
住宅が密集していて、家の中に納まりきらないものがあふれ出している。玄関前の植木鉢も多い。ちょうど夏祭りでみんなで路上に繰り出している。
日本人はなんでも見えなく見えなくしようとしてきているけど、こういう光景の方が好感が持てる。
玉ノ井名残のぐねっと曲がった細い路地を抜けてカフェへ向かう。昨年ここで古本市をやったから店主とも顔見知りだ。


消しゴムスタンプ作りは思いのほか盛況であった。甘夏書店さんがひとつあまった消しゴムを掘っていたがゆずってくれてやってみる。
日頃の仕事がこうした製作系じゃないので楽しく夢中になれた。
玉ノ井カフェさんにもご挨拶してひとあし先に失礼し、かめの湯で祭囃子聴きながらひとっ風呂浴びる。
向島の一軒家カフェikkAさんにも立ち寄りご挨拶して墨東を離れた。
墨東にも少しずつ知り合いが増えてるのがうれしい。