諏訪大社に参詣す

今日は気分一新!! とドライブに出掛けました。フビライ君と諏訪へ鰻を食べに行こうというという魂胆・・・ついでに諏訪大社あたりをぐるぐる回ってみようという訳で、昼前に出発しました。
高速を岡谷で降り、下諏訪方面に少し走ると目指す「うなぎの小林」はありました。


うな重」を注文しました。お店の中はギッチり満員という程ではありませんが、ほぼ満席で、次から次から途切れることなくお客さんがきていましたね。




ここに来るのは3回目ですが、やはりおいしかったです♪ 

調べてみますと、HPを開設されてましたよ。

http://www.tamatebako.ne.jp/kobayashi/


近くの諏訪大社下社秋宮に詣でてから春宮にまわりました。ここは2回目です。立派な楼門に目をうばわれます。






参詣中も右手の川のせせらぎがずっと聞こえておりました。そちらに回り、浮島を通って「万治の石仏」と再会してきました。


■ 万治の石仏




岡本太郎が絶賛し、世に広めた「万治の石仏」は日本美術界における異形の存在であります。
諏訪大社の石材にと、ノミを入れたところ、血が流れだして石仏として祭ったという言われがあります。確かに後部にはノミの跡が残っていますが、この石は古くから信仰の対象ではなかったかと推察されます。あたりを見回しても、このような巨石はなく諏訪大社創生の頃より、何らかの形で祭られていたのではないでしょうか。
それが阿弥陀仏になっているところが妙ではありますが、ひょっとして諏訪大明神本地垂迹説で阿弥陀如来の化身とされているのではないでしょうか? 一度調べてみようと思っています。
と、そんなゴタクは抜きにしてまずはこの姿形をじっくりご覧あれ!!



説明板には1660年頃に作られたとありました。その時の元号が万治だったのですね。
万治とは1658年から61年と4年間弱の短い元号です。その頃の将軍は4代家綱公、この万治年間に水戸光圀公が藩主に就任されている、こういった時代です。




この石仏は上品上生(じょうぼんじょうしょう)の印を結んでいます。いまから350年前に彫られたものですが、未だクッキリと残っています。





後ろはこんな具合に元の岩石の形が残って奥行きのある感じになっています。この上部のギザギザの部分にノミの跡がみてとれます。





さあ、顔のアップです。随分、原始的な顔ですよね。鼻が大きく、その割に無造作に切り込まれた口のいいかげんさが微笑ましく思えます。





この万治の石仏はこんな赤い橋を渡ったタンボの片隅にあります。澄んだ水の色が綺麗ですよねえ・・・




■ 下馬橋と髪処の湯


鳥居前に「下馬橋」という屋根付きの橋があり、その近くの「髪処の足湯」でしばし休憩・・・それにしても熱かったなあ。足が真っ赤になってしまいました。(諏訪の温泉は結構高温のようです)
見ての通り、結構お客さんはいましたよ。


下馬橋も見事なものです。
年に1回かの神輿が通る時にだけ使用されているとのことです。
この橋の下はいまや側溝のように覆われていますが、小さな流れがありました。こういう「流れ」を復元していくのも21世紀的な地方自治の仕事ではないでしょうか。


フビライ君が上社に詣でたことのないというので諏訪大社本宮に向かいました。途中、以前から行ってみたいと思っていた「神長官守矢資料館」に立ち寄ることに・・・。


■ 神長官守矢資料館

地元出身の建築家藤森照信氏の建築ということで有名な建物です。入館料は今時100円!!

手前の屋根から伸びた木には子持ち勾玉に似た鎌が刺さっています。中に入ると、諏訪大社の御頭祭(おんとうさい)で供えられたウサギの串刺しやら同じく供えられた鹿やイノシシの頭部のみの剥製が並んで展示されており、異様な雰囲気でした。江戸時代の著名な民俗学者菅江真澄のスケッチをもとに再現したものらしいのですが・・・


そもそもこの「神長官守矢資料館」とは千数百年に渡り諏訪大社の神官であった守矢家に伝わる古文書等を展示する資料館なのです。
他に面白かったのは諏訪大社が鹿肉を食べることを許可する護符「鹿食免(しかじきめん)」ですかね。その護符の判が展示されていて「日本一社鹿食免 諏方宮 神長官」とありました。
資料館の近くには多くの古墳があり、また藤森照信氏の「ゲゲゲの鬼太郎」的茶室「高過庵(たかすぎあん)」が遠望出来ました。




藤森照信氏のHPです。

http://tampopo-house.iis.u-tokyo.ac.jp/fujimori/f-work-fs.html



■ 諏訪大社


さあ、下社秋宮、春宮に続いて本日3社目にして最大の聖地である諏訪本宮大社です。正面から直接内域に入らず迂回して長い回廊を通っていくのが面白いですよね。その回廊手前にある御柱を撮影しました、聳えていますなあ・・・


参拝の際、神官が祝詞をあげておられました。夏に来た際には生い茂った神域の木々に「神ココに坐ス」という一種の「気」が満ちているように感じましたが、今回の参拝時にはそういった感じは持ちませんでした。ただすがすがしい感じがしましたね。



■ 片倉館


諏訪大社から諏訪湖の東岸を回って上諏訪温泉の「片倉館」でひと風呂あびました。いまはなき片倉財閥が寄付した豪奢な西洋的温泉施設は素晴らしいものです。千人風呂とも言われる、広く深い浴室の底には丸い石が敷きつめられていて足裏を刺激します。深さはどれぐらうあるだろう? 1m以上は間違いなくあるな・・・。(他にややヌルメのラドン浴槽があります。)
西の窓から日が射してきて素晴らしい雰囲気でした。
これが「片倉館」全景ですが、温泉とは思えないでしょ。 入浴量は500円です。(更衣室のロッカーで50円玉が要りますからご注意を!!)



はぎのや君先導で、塩嶺峠越えで帰ってきました。


前回諏訪を訪問した際のブログです。↓

http://d.hatena.ne.jp/sampodow/20061203