京王百貨店古書市にて

用事で新宿まで出たついでに京王百貨店で開催されていた「大古書市」をのぞいて来ました。

真剣な顔で本や資料を探している人がたくさんいました。
私はこの引越で結構大量な本を処分したばかりなせいか、さほど古書から引力を感じず、「買わねばならぬ」という幻想に陥ることもありませんでした。
とは言っても色紙では戦中の首相「阿部信行」や「小磯国昭」のものにちょっとひかれましたし、戦後間もない週刊朝日(確か800円)や戦前の京都観光地図などにも一瞬ながら財布のヒモがゆるみかけました。(なんだかんだいいながら、結構引力を感じていたんですよね)

そういった処は切り抜けていきましたが・・・ここでつかまりました。


切手ですよ、切手!!
1・2年前から戦前戦中の特に占領地の切手をヤフオクなどを利用して少しずつコレクションしているのですが、ビンゴのものにあたってしまったのでした。

それはビルマの占領地切手でした。



この切手はビルマ占領後初めて発行された日本占領切手です。現地の印刷所でビルマ人がわかるようにビルマ語で印刷されています。(全く日本占領下という匂いがありませんね)
結構、大型の切手で、美品は4,000円以上するのが安くでていたのでつい購入してしまいました。
ついでにこんなパックも購入しました。
ビルマで後に発行されたものです。このセットには高額切手が含まれていないので安いですが、高額のあと2枚が揃うと万を簡単に越す価格になってしまいます。


ビルマ郵便切手」と刻んでいるあたりが最初の謙虚さが消えて傲慢ぶりがでてしまっています。そしてそのつたなさがいかにも占領地切手らしいではないですか!!

最近の切手と違って占領地切手や戦前の切手は使用済みの方が高い場合もままあります。消印がクッキリしていて投函地や年月日がわかるものは高額のようですね。
「歴史の足跡」が付加価値となっているかのようです。