森田芳光監督作品「家族ゲーム」

どうも、最近書評が多すぎるんじゃないか、とご指摘を受けました散歩堂です。では、映画評をどうぞ♪ 
最近、デジタル映像をバンバン予約録画して見るスピードが追いついていかない状況が続いています。


家族ゲーム [DVD]

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久し振りに再見した「家族ゲーム」は相変わらず面白かったですね。ATG(アートシアターギルド)の映画の中でも群を抜いて素晴らしいのではないでしょうか? といいつつ調べるとATGの歴史は相当長く、日本ヌーベルバーグ(大島渚吉田喜重篠田正浩等のムーヴメント)に一役買っているぐらいですから、そう簡単に言ってはおこられそうですね。
しかしながら、後期の作品群の中ではピカ一じゃないでしょうか・・・
そうそう、このATGのロゴをデザインしたのは「家族ゲーム」の中でお風呂で豆乳をチュウチュウ飲んだり、目玉焼きをチュウチュウ吸うお父さん役の伊丹十三さんでした。彼の映画創作意欲がむくむくと湧き出た頃の映画出演ですね。という訳で、主演の松田優作宮川一郎太はもちろん、伊丹さんはじめ脇役が見事ですよね。お母さん役の由紀さおりも素晴らしい!! 今や童謡を歌う不気味な姉妹になってしまいましたが、ほよ〜んとした演技は最高です!!
あと不気味な体育教師役の加藤善博や陽気な教師役の伊藤克信なんかもイイですね。

ストーリーはといえば、二人兄弟の弟が兄に続いて優秀な高校への入学を目指して受験勉強する。その為に家庭教師を雇うが、その男が一風変わっていた・・・という単純なものですがね・・・

この映画にしびれた私は森田芳光監督の作品を追いかけたものです。デビュー作が伊藤克信主演の「の・ようなもの」、日活ロマンポルノで2本「噂のストリッパー」「ピンクカット太く愛して長く愛して」、「シブがき隊のボーイズ&ガールズ」・・・
家族ゲーム」の次の沢田研二主演「ときめきに死す」まではよかったのですが、その後の作品群は少なくとも私にはピンと来なかった、未だに来ていないのでした・・・。