sampodow2008-03-13



今日の朝日新聞に大学教授の給与アップの話題が掲載されていました。
東北大学で新年度から「抜群教授」を任命するんだそうです。英語ではディスティングイッシュトプロフェッサー なんのことやらわかりませんが・・・
それにしても日本名の「抜群教授」って、なにか頭の悪い人が考えた感じがしますなあ。(ボキャブラ天国に出ていた不発の核弾頭「バツグン」を思いだします・・・)
なんでも約820人の現役教授(多い!!)から教育・研究・社会貢献で優れた約25人を選んで、月給を10万から20万円上乗せするんだそうです。
有能な頭脳の流出を防ぐのが目的とのことですが・・・東北大学で教授の平均年収が1,101万円(平均年齢53.8歳)、国立大で一番高い東大でも1,205万円(同54.1歳)です。これじゃあ、少し前に問題になった都バスの運転手の給料と変わりませんね。
海外に目を転じると、青色発光ダイオードの開発で裁判をおこした中村修二さんは現在カルフォルニア大教授で、同校では年収25万ドル(2,600万円)以上の教授が中村さん含めて20人以上もおられるんだとか・・・!?
中村さんは「給料より研究環境というのは日本だけ(中略)上乗せが20万円と聞いて、みみっちいと笑ってしまった。同じような業績をあげても、給料が米国の3分の1なんて信じられない」と言われています。

これじゃ、頭脳はどんどん流出して、残るのは日本史と国文学のエキスパートだけになってしまうんじゃないでしょうか? 大丈夫?ニッポン・・・


さてもうひとつ朝日新聞から・・・

国際面の「特派員メモ」でキューバハバナが取り上げられていました。題して「獣医師の転職」
取材で訪れたハバナ近郊の田舎町にあったレンタルビデオ屋さん、自宅の一部で200本のビデオテープだけで商売している小さなお店ですが、店主の若者は元獣医師さん。社会主義国キューバでは職業による所得差がなく月収は300ペソ(約1,500円)で食べていかれず転職したとのことです。
レンタルビデオもメキシコの衛星放送を録画したものでレンタル料は24時間5ペソ(約25円)と高くはありません。もっとも、キューバではメキシコの衛星放送を観ること自体が違法行為なので、この商売自体も危ない橋を渡っていることになるのだそうです。
ついこの間、話題にしたマイケル・ムーアの「シッコ」で病人の楽園として描かれていたキューバは医師達にとっては苦しい労働環境であると、書かれていました。「楽園」には「楽園」の苦しみがあるものなんですね。
こういった「特派員メモ」や「世界の街角から」なんていう国際面の小さな記事を読むのがほん好きなんですよ♪



《 写真は3月2日の渋谷散策時に撮影した新緑のヤツデとウメです。バックのマンションが邪魔だなあ・・・ 》