ジム・シェリダン監督作品「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」

土曜日は暖かく薄着での散歩日和だったのが、うってかわって肌寒い日曜日となりました。
朝から小雨も降り、ずっと薄暗い曇り日です。

こんな日は家で静かに暮すにかぎりますよね。
そこで、昨夜BS11で放映されました2003年のアイルランド・イギリス合作作品「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」を静かに鑑賞しました。

監督は「マイ・レフトフット」でアカデミー賞候補になったジム・シェリダン。彼がふたりの娘と共に脚本を執筆しています。シェリダンの実体験がベースになっているのですね。

アイルランド人の4人家族がカナダ経由でニューヨークにやってきました。
売れない俳優ジョニー(イタリア代表GKブッフォン似)と元教師の妻サラは、幼い娘クリスティとアリエルとともにマンハッタンを遠望するボロアパートで新しい生活を始めます。
彼等はアイルランドで悲しい出来事がありました。末っ子フランキーの死です。それぞれが胸の中にその悲しみをいだきながら、新しい生活に向き合っていくのです。
題にある「三つの小さな願い事」というのはクリスティが亡くなった男の子フランキーに三つだけ願い事をかなえて欲しいとお願いしていたんですね。
物語の中で、その願い事が次々とされていく訳です。
いやあ、なんといっても10歳のアリエルがかわいい!!
ふたりの女の子が雪の上で寝そべって、両手両足をリズミカルに動かすシーンなんてよかったなあ・・・
アパート(といってもビルですよ!!)の住人はヤク中やら怪しい人ばかり、なかにはドアに大きくKEEP AWAYと書いて閉じこもっている黒人もいます。彼は時々ワァーッと叫んでいますしね・・・まあ、それ等の人々とも幼い姉妹達は交流していくんですよね。
内容事態は深刻な問題も含んでいて決して軽いものではないのですが、最後は決して暗澹たる気持にはならない、心にしみる一編です。
DVDにもなっているようですし、時間も1時間40分程度ですから、是非一度ご覧になられることをお勧めします。


それにしても、妻サラが出産で入院し、プラスアルファあったとしても、病院の請求額が3万420ドルと20セント!! 1ドルを110円とすると・・・約335万円!!
払えないよなあ・・・