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なんてAMを過ごしてから夕刻、急遽池袋演芸場に出張してきました。
新宿末広亭に続いて芸協(落語協会と芸術協会が交互に寄席番組をつくっている。)でしたが、今回は結構ツブ揃いでしたね。
オジサンのグズグズ感ウダウダ感が面白かったね。そして最後の大トリ桂平治の本寸法の芸が光っていました。
桂 南なん 二人癖
檜山うめ吉 俗 曲
三遊亭笑遊 替り目
桂 歌 春 紙入れ
お仲入り
新山ひでや・やすこ 漫才
瀧川鯉朝 南千住のペコちゃん
昔々亭桃太郎 鉄砲勇助
鏡味正二郎 太神楽
桂 平 治 らくだ
千秋楽三本〆
東京は10日間の興行で、場合によれば20日続けてふたつの寄席に出ることもありますから、50台後半の方々にはお疲れ気味な方も多いんでしょうなあ・・・そういう訳でグダグダ感が漂いまして、いい意味で面白いアジになっているんでしょう。笑遊師なぞはその極地と言えましょう。
今日、急遽出張したのは、池袋演芸場のHPを見て、「平治」に「桃太郎」それと交替出演の(瀧川鯉朝の師匠にあたる)鯉昇を聴けるかと思ったわけなんです。
結果からいって鯉昇は聴けませんでしたが、最後の三本締めでのグダグダ会話含めて楽しませていただきました。
先に書きましたが、桂 平治の「らくだ」はなかなかのものでした。東京版では志ん生でしか聴いたことがありませんでしたが、その志ん生よりよかったぐらいです!! 難を言えば脳天の熊五郎が怖すぎたことでしょうか。余りの怖さに、紙屑屋に切り替わってもヘラヘラと笑えませんでした。脅す度に首をクキッとならすのがすごすぎますた・・・。
「ちりとてちん」じゃないけれど、やっぱり定打ち(じょううち)小屋はいいですよねえ・・・いつ行っても落語が聴けるんですから!!
(ただ、大阪の天満天神繁昌亭は満員が続いていて、今のところいつ行ってもスグに聴ける状態ではないところがうれしい誤算ですね♪)
■落語芸術協会のHPです。「真打」のところで、どうぞ「昔々亭桃太郎」「三遊亭笑遊」の顔を拝んでくださいな。桃太郎なんてこのブスッとしたところが面白いんですよね。「桂 歌 春」は男前で通った噺家です。
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