ファーブル展とAERAの肖像

昨夜は石原さんと飲んで悪酔いしてしまいました。
朝から体調が思わしくなく、こりゃまいったなあ・・・と思いながら午前中静養しておりました。
しかし、
今週末で終了する展覧会も数多く、その中からまずは世田谷文学館で開催中の「ファーブル展」に出掛けることとしました。
元気であれば、その他のも足を延ばそう・・・と謙虚な気持で梅雨の晴れ間をありがたく家を出ました。
明大前から京王本線に乗り換えまして5駅目でしたか、「芦花公園」下車・・・世田谷文学館には大きなフンコロガシ「スカラベ」が飾られておりました。

まあ、スカラベといえばファーブル昆虫記のシンボルのひとつですもんね。

展示会は昆虫の展示なんかが中心のものかなあ・・・と漠然と考えていたんですが「さにあらず」
ファーブルの自筆原稿や、息子ポール=アンリ・ファーブルが「昆虫記」のために撮影した虫の写真や、作者不詳ながら「昆虫記」に記載されている昆虫の原画が展示されていたのです!!
買い求めた図録冒頭で、尊敬する虫屋奥本大三郎先生はこう書いておられる。

『挿絵等の存在を突き止めて、展示会のために借り出す交渉をした本展の関係者に私とpしては感謝したい気持ちである。』

奥本先生はこの写真や挿絵は出版社の火災で焼けてしまったという噂を信じておられたとのことで、それ等が眼前に出てきた時には驚愕されたことでしょう!!
現在、奥本先生はフランス文学者であり、虫屋である最善の翻訳者として「ファーブル昆虫記」の全訳を進められており、私はじっくりと読み込む至福の時を夢見ているのでした。

それにしても、ジャン=アンリ・ファーブルの文字の細かいこと!! いやあ、恐れいりました。

やや、元気が出てきましたので、明大前から新宿経由で東京に出て、新丸ビル周辺で開催されている「AERA創刊20周年記念写真展 坂田栄一郎 LOVE CALL」を見に向いました。

東京駅丸の内側より出て、迷いつつOAZOに出てきました。

気持ちよい大きな空間のOAZOは東京駅の東側に位置しています。展覧会は、ここOAZOの他、新丸ビル内や行幸通りなど4カ所で開催されており、迷いつつも、その一箇所にめぐり合えたという訳ですな。

AERAは創刊当時より結構の割合で買い求めてきましたから覚えている肖像写真も多かったものの、これだけ引き伸ばされて眺めると、それぞれ焦点のあわせ方が微妙にことなり興味深かったですね。

大江健三郎氏のポートレートでは目にピントがあっていて、口のまわりはボケているんですよ。

さて、次に新丸ビルから行幸通り−東京駅からまっすぐ皇居に伸びる道路ですが、その地下通路に向かいました。
そこには両側に年代順に並べたモノクロのポートレートがギッシリと並んでおり壮観でした。

じっくりと拝見してから、これも迷いつつ新東京ビル地下のインディアンカレーを目指しました。そこはOAZOの真反対の西側、東京中央郵便局より更に西にありました。
インディアンカレー・・・私にとっては大阪の代表的味ですね。このブログでも紹介させてもらいました。

ここが東京のインディアンカレーです。新東京ビルの地下のシックな色調には驚かされますが、このデザインの中に立ち飲みの「赤垣屋」もあるから驚きです。
インディアンカレーは有難いことに空いていましてスグに食べられました♪
店の人にきいいてみたところ、土日はお昼以外空いているんだそうです。さあ、みんな新東京ビルへ急げ!!