東京国立近代美術館フィルムセンターで「サンダ対ガイラ」を観る

昨日は馬場先門から東京駅に戻り、そのまま駅横を突っ切って京橋まで歩いていきました。
目指すは東京国立近代美術館フィルムセンター!!

今まで何度も行きたいと思いながら行けなかった、いわば私にとって憧れの場所でした。
ここで、小津作品や成瀬作品、隠れた小品を観るの小さな夢でした。
ただ、今は「日本映画史横断3 怪獣・SF映画特集」をやっていて、今日16時からの上映はなんと!!

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」

憧れのフィルムセンターで最初に観た映画が「サンダ対ガイラ」というのはどうも恥ずかしいのですが事実だから仕方ありませんなあ・・・ははは

どんな映画かと言えば・・・ああ、DVDが出ていますね。

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ [DVD]

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ [DVD]

1966年の東宝作品 
監督本多猪四郎特技監督円谷英二の黄金のコンビに音楽が伊福部昭!! 怪獣というかフランケンシュタインのデザインを、デ・キリコから「ウルトラマン」を発想した成田亨が担当するというからスゴい!!

映画自体はいかがなものか? う〜ん・・・ 悪玉フランケンシュタイン「ガイラ」が突如、海より出てきます。京都の五重塔が見える研究室で日本語堪能な外国人博士の専攻は「フランケンシュタイン研究」・・・どんな研究やねん!! そこに各方面から問合せが殺到します。どうも前作があるようでその際、フランケンシュタインは富士山かどこかで死んだらしいが、その際の細胞の一部が海に流れ出して発生したらしいんだな。ますますフランケンシュタインとな何ぞや、という疑問が大きくなりますが、もうひとつ善玉フランケンシュタイン「ガイラ」が突如山中より出現します。攻撃を受けて弱った「ガイラ」を助け、共に山中湖らしきあたりに身を潜めています。対策本部はホテルMt.FUJI!!
最終的にもう一度、東京に戻り暴れだした「ガイラ」を海に出して、「サンダ」は善玉振りを発揮するのですが、突如発生した海底火山噴火で二人というか二匹というか、彼らは海のモズクと消えてしまったのでした。
外国人博士の助手兼恋人の怪獣女優水野久美がそれなりに美しく花を添えています。
しかしながら、この暗さはなんでしょうか? サンダ・ガイラのデザインにも子供を惹き付ける魅力はなく・・・

私見ながら、ひょっとしたらこのところ日本海に来襲しているエチゼンクラゲは「サンダ」と「ガイラ」の細胞から出来ているのではないか? 早速、五重塔が見える研究室に報告しよう。

一瞬見える1966年の京都全景に惹かれました・・・

画像がありました。ラスト部分ですね。さて、どちらが「ガイラ」でしょうか? うわあ、いきなり解答が出てるやん!!!



東京国立近代美術館フィルムセンターで映画を観るのは500円という安さです。今日は私よりやや年配の男性が多かったですが、満員に近い盛況でした。これからの不況を考えると、こういった施設での映画鑑賞も重要ですよね。
併設された展示室(200円)についてはまた後日!!)