駒場東大前から渋谷へ

久し振りの東京散歩です。
出発点は京王井の頭線駒場東大前駅です。
目の前に教養学部1号館の塔が聳えていました。

正門は入らずに右折していくと紅梅が咲き誇っていました。東大図書館横ですね。

細い道を歩いていると、東京とは思えない雰囲気でした。ここを抜けると矢内原公園という立派な木々のある公園にでました。

矢内原と言えば・・・東大の教授として有名な矢内原忠雄ですよね。調べると、昔ここに矢内原門という通用門があったそうです。1958年、学生運動で学生がピケを張った際に矢内原がここを押し破って通ったという話もあるようです。
矢内原公園の横には細長い池がありますが、工事中で入る事が出来ませんでした。
ここから住所は松濤へと変わります。
松濤はご存知の通り豪邸街です。



真ん中の邸宅なんて少しプレイリースタイル調というか、ライト風というか・・・いつも気に入って眺めながら前を通る家ですね。
このお屋敷街の一角にあるのが松濤鍋島公園です。

周りが少し高くなっていて池を見下ろす感じが素敵な公園です。元は紀州藩下屋敷があったんですね。池のベンチには外人のアベックが座っていました。
この公園の北側の道を渋谷方向へ歩いていきました。
ところどころに工事中の空き地があって、今も代替わりで家が建て直されているようです。

そうしますと、その向こうに見えなかった家々が見えていていいんですよね。ホラ趣のある古い邸宅が見えているじゃないですか。「シェ松尾」というフランス料理店でした。
しばらく行くと・・・桜かな!?と思える白い花が

よく見ますと、やはり梅のようですね。むこうに見えているのは観世能楽堂です。この前の道を行きますと
やがてNHKが見えてきました。

その手前に古風な雰囲気のある一角が残されていましたが・・・ここがビルに建て直されるのも時間の問題でしょうか? 

急いでいた(事情があったのですよ)で、写真を撮影しただけで後にしましたが、今度もう少しジックリと観察しに来ましょう。
さて、NHKのあたりはその昔、陸軍刑務所があったようです。実際に記念碑があるのは道を挟んでですがね。


渋谷税務署横にあるこの像は「2・26事件慰霊像」です。この陸軍刑務所で北一輝や安藤輝三大尉が処刑されたんですね。以前、ここを通りかかった時に碑文を読みましたが長文ながら意味不明(とは少し言いすぎですが)不気味なものでした。

こうして角度を変えてみると、NHKはスグ横にあることがわかりますよね。
慰霊碑を過ぎて少し行くと、細長い渋谷区役所の建物があります。

この建物は素敵ですよね。都庁のように上へ伸びていくのではなく、横に伸びているのがいい!!そして湾曲しているのが素敵である!! 誰の設計でしょうか?

さて、ここらを過ぎると、急に渋谷っぽい若者の街に変化して行きます。
宇田川町を抜けてオルガン坂から場違いなスペイン坂を下り、ロフトの方へと歩いて行ったのでした。

最後の写真は人の多さと場違い感にブレてしまったスペイン坂です。