ご挨拶
桂 宗助 「牛の丸薬(がんじ)」
桂 文我 「植 木 屋 娘」
中入り
桂 文我 「武 助 芝 居」
桂 宗助 「一 文 笛」
対談
いやあ、上方落語を満喫しました。
特に宗助さんはスゴいです。もう、みなさんに聴いていただきたい。
「牛の丸薬」は少なくとも東京では初めて聴きました。大和炬燵という土製で饅頭型をして
いたのを外に置いといて雨にあたってグズグズになったんを丸薬のように丸めて、田舎へ牛の
薬として売りに行くというエゲつない噺ですが、よろしおました。
文我師も少し太りはったんですかねえ・・・ちょうどええ具合で「植木屋娘」の植木屋幸右衛門
役にピッタリな感じでハマっておられました。これは娘の結婚相手をなんとかしようとオヤジが
がんばるが、知らんうちに娘もがんばってた・・・という噺ですね。
中入り後は江戸方の古い噺「武助馬」を上方に移した「武助芝居」と米朝師匠作のスリ(関西では
チボといいます)の噺「一文笛」
「武助芝居」は歴史的には貴重な噺なんですが上方でやる程のもんかいな!?という気がせんでも
ないですな。
「一文笛」は言うことないんですが、それだけに初めてフト疑問が浮かんでしまいました。
先に「煙草入れ」の一件で10円のやりとりがあるんですが、話が急展開した後に子供を助ける為の
20円がなくて困る話になるんですよね。ここで、先の10円の話が思い出されて20円くらいなんとか
なるんちゃうんかいな!?との疑問が浮上したんですよ。
どうでしょうか?
最後の対談は穏やかに一門噺に宗助さんの米朝師匠の秀逸なモノマネの連発で大笑いのうちに幕と
なりました。
最後にアンケートで宗助さんに希望するネタがあれば書いてください、と文我師が言われていたので
私は「算段の平兵衛」と書きましたけどね・・・