初ケラリーノからの満州

11月16日(土)快晴

高輪ゲートウェイ駅とやらのお陰で山手線はグルグル回るのを開業以来初めて停止中で、飛行機乗るならチトややこしい土曜日であったが、横浜には品川通らず渋谷から東急で向かうんで何事もなくすんなり行けて助かった。

特急で横浜中華街駅から逆行してスグのKAAT神奈川劇場。ここには芝居や落語などで何度も来ているがいつ来ても素晴らしいところだ。今日は人生初めてのケラリーノ・サンドロビィッチの芝居「ドクター・ホフマンのサナトリウム ~カフカ第4の長編~」を若き同僚で芝居をやってるダチ君と2人での観劇であった。本当はさるえ堂と3人の予定だったが2人席と1人席しか取れず、さるえ堂は夜の部に参戦、マチネが終われば一緒に飯でも食べる計画だ。

「ドクター・ホフマン~」は冒頭からのプロジェクトマッピングの連打とどんどんおこなわれる舞台配置転換に度肝を抜かれつつ多部未華子の後ろ上がりのアクセントを微笑みつつ聴き続けることとなった。多部未華子のこのアクセント、ケラも好きだったんだろうね。

渡辺いっけい大倉孝二緒川たまきは3F席でもよくわかったけど、瀬戸康史は双子役ってわかるが瀬戸君だとよくわからなかった。幕間で戻る時に一瞬どのドアから入るのかわからなくなりあやうく自分自身がカフカ的状態に置かれそうになり笑ってっしまう。

ケラは初めてだから未だ語るものがないんだけれど、物語自体は複雑系を装いながらも、いたって単純だった。プロジェクションマッピングを除くと膨大な俳優の出し入れと舞台装置転換が骨格として浮かびあがる。その肉付けとしての芝居は小劇場的であったのだが、、、やはり他を見ないとわからないや。

その後、3人で中華街に繰り出し、友達に教えてもらった「東北人家」へ。中国東北料理で、メニューには満州料理とも書かれていた。豚背ガラ肉の醤油煮込み他絶品でこたえられない美味しさだった。紹興酒も2人で1本空けてしまう始末‼