アゼリア呉服座寄席 「三喬・染二ふたり会」

家から歩いていける池田市民文化会館で開催されました「アゼリア呉服座寄席 三喬・染二ふたり会」に行ってきました♪

左が林家染二(そめじ)師で、右が笑福亭三喬(さんきょう)師です。お二人共にほぼ私と同年代です。三喬師は学年がご一緒ですなあ・・・
同年代のお二人は今や輝ける中堅でございまして、三喬師は昨年度の天満天神繁昌亭大賞受賞者!! 片や染二師は本年度の同大賞受賞者!!なのでございます。

呉服座(くれはざ)寄席というのは、今は犬山の明治村に移築された呉服座の寄席ということです。
昔、写真左の呉服座が池田の猪名川沿いにあったんですな。この劇場では芝居と共に寄席も興行されていたんだそうです。アゼリア寄席には写真右の「お多福」が輪になった面白い紋の入った旗が翻っていました。係りの人も入り口でこの紋入りの法被姿でお出迎えです。

実は先週日曜日に池田市民文化会館にチケット申し込みの電話をしました。
「チケットありますか?」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。(と言いながらゴソゴソ音がしてかなり待たされる)あ、ありましたよ。最後の一枚!!」
となんとか1枚ゲット・・・しかし、その席はサスガ最後の一枚だけに最後列の一番端の席でした。


林家染二  「湯屋番」

笑福亭三喬 「短 命」

林家染二  「らくだ」

お仲入り

笑福亭三喬  「高津の富」

勘当された若旦那が風呂屋の番台で妄想にふけるという「湯屋番」はにぎやかな染二師のニンにあった噺ながら、美人薄命ではなくて美人の旦那は薄命だ、という三喬師の「短命」はじっくりと腰の入ったしゃべりっぷりで、こりゃ三喬師の方がええなあ・・・と思いかけた途端の染二師の「らくだ」!! ご存知長屋の嫌われ者の「らくだ」が死んで、兄貴分の脳天の熊五郎が通りかかった屑屋を使って葬礼の準備をするというお噺ですが、いやあ染二はん!! スゴいがな―!! 特に後半の屑屋が酔って豹変するくだりは身を乗り出す素晴らしさでした。是非、通しで聴いてみたいもんです。
(近々、大阪では染二師の「らくだ」通しの会があるみたいですよ♪)

中入り後には三喬師の「高津の富」富くじがあたるという楽しい噺ですな。あたったら半分やるといわれていた宿屋のあるじが、客人が一等の1,000両あったったとしり・・・
「うれしいなあ♪ よ−し、大きな料理旅館に建替えるぞぉ!! 料理で勝負や、鮎の使いまわしなんかせえへんぞお!!」
船場吉兆ネタで爆笑をさそっていました。
三喬師は「短命」でも婿が次々死ぬ理由を「硫化水素ですか?」などと時事ネタのくすぐりをたくさん使って笑わせてくれます。
ご両人共に、東京に来られたら是非行きたい噺家さんですね。