東京国立博物館で遊ぶ 「大琳派展」

今日は上野公園に行ってきました。
多くの人が秋の公園を楽しんでいましたねえ。色々なパフォーマンスも出ていて・・・

こんな曲芸をしているところには多くの人が集まっていましたが、個人的に惹かれたのは・・・コチラ!!

 

これは不気味!! 子供なんかも後ずさりしてましたよ。薄暗くなって人も少なくなった公園で、こんなのに出くわしたら腰が抜けることでしょう!! 少しわかりにくいですが後ろ側も目玉に血管がはしっていてなんとも不気味でございます。

さて、こんな中を抜けて東京国立博物館に行ったワケです。
本日開催の特別展は「大琳派展」と「スリランカ展」・・・今回はこの特別展より平常展示を見たくて出掛けたのですが、人も少なかったので「大琳派展」も拝見しました。
以前にも紹介したとおり、多くの展示物が写真撮影OKになり、また「情熱大陸」でも紹介された展示プロデゥーサーが辣腕を振るい、見やすく興味深い展示になっていますね♪ 仏像なんかは普通の蛍光灯の下では単なる人物彫刻的に平板な印象になってしまいますが、下からダイオードの明かりをあてると、荘厳さが感じられて全く見違えてしまいます。 大日如来坐像がよかったなあ・・・ 

今回写真を撮ったのは・・・

熱田神宮に伝わるお面と江戸時代の鍼灸学習用の等身大の人形でした。
こういう面白いものも展示してあるんですよ。隣のやはり鍼灸勉強用の「ハリガネ爺」と共に外国人に大人気でした。
ただ、以前のような、とにかく出来るだけたくさん展示しよう!!というゴチャゴチャ感のある玉石金剛(とはいっても石もお宝なんですが・・・とにかく)そういう展示にノスタルジアを感じてしまうのも確かなんですよね。
「大琳派展」はといえば・・・
よかったですね。そうそう、私は昔俵屋宗達の大ファンだったのですよ!! あの大胆なデザインや色調、それに「たらし込み」という画法に惚れておりました。「琳派」とは尾形光琳に影響を受けた酒井抱一・鈴木其一等をさす言葉と思い込み、その源流である宗達も含まれていたことをうっかり忘れていました。
久々に国宝「蓮池水禽図」や京都養源院にある重文「白象図・唐獅子図杉戸」に再会出来てうれしい時間を過ごすことが出来ました。
光琳では大和文華館所蔵の重文「中村内蔵助像」が好きなんですけどね。展示替で来週からの展示とのことでした。11月に入ると宗達の国宝「風神雷神図屏風」も登場しますし・・・気がむけばまた来ますかね。
そうそう、「風神雷神図屏風」は宗達を模した光琳・抱一・其一が並んでいましたが、個人的には抱一が一番好きかなあ・・・ 抱一の絵は他にも現在に通じるセンスを感じさせるものも多く面白かったですね。

その後、法隆寺宝物館に足を伸ばしました。以前は毎週水曜か火曜のそれも晴天時のみの公開という変則的な、サラリーマンを拒絶するような展示館だったのですが、1999年に谷口吉生氏の設計で立て直され、いつでも入れることをこの間知りました。


この建物を見るだけでも行く価値アリですね。
ただ内容もすごかった!!
特に小金銅仏群の展示には目をみはりました。暗闇の展示室の中で各仏毎にケースに入り、仏像の足元から照らされたダイオードの光でほのかに浮かび上がり鈍く輝いているのです。
いやあ、素晴らしい展示だ・・・

この1Fにはホテルオークラが出しているというレストランもあり、隠れた人気スポットのようです。