ガラモンの逆襲 思い出のウルトラマン

一昨日、南平台からとある展示場にいきまして、その展示の装飾のひとつとしてさりげなく置かれていたフィギアに目がとまりました。それは・・・

ガラモンでした。

もっともピグモンだったかもしれませんが(ピグミンではありませんよ)、私の目に狂いがなければアレは確かにバラモンでした。火の玉で地球に飛来した宇宙ロボット!!
丁度今、精神の癒しを求めてこんな本を図書館で借りて読んでいるので、余計にじっくり拝見することになったのですが・・・

ウルトラマン創世記

ウルトラマン創世記


ウルトラマンのフジ隊員役だった女優の桜井浩子さんが書かれた本です。ゆっくりゆっくりと昔を懐かしみつつ読んでいます。
彼女はウルトラQにも新聞カメラマン江戸川百合子役で出演していて、この本は関係者への取材を元にウルトラQの出発点から、ウルトラマンまでを当時のロケ等の思い出を振り返りつつ語っています。対談も4つ入っています。「ウルトラQ編」として万城目淳役の佐原健二氏、戸川一平役の西條康彦氏との対談、「ウルトラマン」編として黒部進毒蝮三太夫二瓶正也の各氏に監督のひとり飯島敏宏氏、そして懐かしいホシノ少年こと津澤彰秀氏の賑やかな対談、そして女性スタッフ編としてスクリプターの宍倉徳子さん・田中敦子さんとの対談、最後に特別対談としてホシノ少年津澤彰秀氏との当時を懐かしむ特別対談・・・
今まで知らなかった事実もたくさんありましたし、とても興味深い本でした。
特に、メフィラス星人の回で巨大フジ隊員となって怪獣扱いされ、「ダンチャク」などを体験した話は面白かったですね。
他には、ウルトラQの最終話「あけてくれ」が、途中から交替して「怪獣路線」を明確に打ち出した栫井(かこい)プロデューサーの判断により再放送からの放送にされたという話に驚きました。
もう20数年前、友人との話で「あけてくれ」の話となり、それだけ放送日が離れていることを話すと、友人から「そのデータが間違っているんじゃないか? データを信じきるのはおかしい」と言い返された記憶をもっているのです。「あけてくれ」の話をすること自体がなんだかおかしいですがね・・・。

この日、帰宅してから古いDVDを探してウルトラQを何話か観ました。
「ガラモンの逆襲」や「カネゴンの繭」それに「1/8計画」・・・
今となってはチープな特撮も魅力ですが、特撮ではない本編も細かいカット割りがされていたりして手が込んでいるのに驚きました。
「1/8計画」など、今でもお金をかけてドラマや映画に出来る話ですね。人口増加に伴い、人間を1/8スケールに縮小してしまう計画が進められていて、そこに江戸川百合子が巻き込まれてしまうという話です。
モノクロの強みもあるのですが、よく出来た一本でした。
全編を覆う怪奇譚の雰囲気はなかなかのものですね。
ケムール人にしろ、このガラモンの死に様(もしくは壊れ用?)にしろ気味の悪いものです。






東京タワーを襲うガラモン