桂 雀 太 天狗さし
桂 雀三郎 胴乱の幸助
中入り
柳 亭 市 馬 あくび指南
桂 雀三郎 三十石
いや、いい落語会でした。膝替わりとなった市馬師も最高でしたが、やはり雀三郎師がスゴかった。今まで米朝一門会等の中でしか拝見しておらず、雀三郎師を過小評価していたきらいがあります。誠に申し訳ございませんでした。特に「三十石」には感動しました。
雀太さんは雀三郎師の三番目のお弟子さん。実は初めて聴かせていただきましたが、見事でしたね。それに開口一番で「天狗さし」という大ネタで来たのも驚きました。アホな男が鞍馬山に天狗を獲りに行って修行中の坊さんを捕まえてしまうという話。その男、天狗のすき焼き屋を大阪で店開きしようと考えていたんです。口舌も鮮やかで、マクラの大阪弁の話もよくうけていました。
大阪の松屋町は普通「まっちゃまち」と発音するのに地下鉄のアナウンスは「まつやまち」なのはナゼ?というんですな。「エッチョピアのサンパッツヤはゲッチョビ休み」というよく聴くマクラではあるんですが・・・ でも「マッチャマチのキクイタヤ、ニンギョとユイノウ!!」というラジオコマーシャルの話は懐かしかったなあ。(確かアレは阿呆陀羅経の人が言っていたはず)
市馬師は文三襲名に続いて聴けてうれしかったですね。独特の人柄が滲みでる噺は絶品でした。
さてさて、雀三郎師。「胴乱の幸助」も面白かったなあ・・・喧嘩の仲裁を趣味にしている「胴乱の幸助」とあだ名された割り木屋の親父(おやっ)さんに飲ましてもらおうと相対喧嘩をするんですが(仲裁で一杯飲ましてもらおうという魂胆)マジの喧嘩になって・・・という前段が本当に面白かった。色々な人で聴いていますが、最高でした。喧嘩の手順の打ち合わせで妄想が加速し、どついて蹴って、その上「小便たんご」に突き落としてやる!!なんて言い出すのですが、突き落とされた喜六が這い登ってこようとするところを棒で押さえる仕草が最高におかしい!!!
「三十石」・・・京の伏見から大坂まで淀川を上り下りする船を「三十石船」といいます。噺は伏見の浜について船宿で休むところから始まります。(夜船で寝ながら下っていくので夜の出航まで休む訳です)滑らかに進んでいく噺に聴き入っていると、なんともいえぬ幸せ感に浸れました。
船頭が漕ぎながら歌う三十石舟歌も最高でした。
11月7日(土)横浜にぎわい座での昼夜公演も行かねばなあ・・・昼は「雀三郎withまんぷくブラザーズ」のコンサートで、夜の部が「雀三郎昇太〜雀昇愉快な二人〜」
雀三郎withまんぷくブラザーズは、私が酔って時々歌う「ヨーデル焼肉食べ放題」というヒット曲を出しているんですね。
- アーティスト: 桂雀三郎withまんぷくブラザース,桂雀三郎,リピート山中,赤坂東児
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
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- メディア: CD
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また、昨年出されたこのCD!!
ここに収録されている「青春の上方落語」という歌に今はまっているのです。アマゾンで注文しました♪ 今週到着予定ですよ!!(2枚購入して、1枚は池田の居酒屋「ちりとてちん」にお土産で持っていく予定です♪)