本福寺「水御堂」


ここも有名な安藤建築です。安藤建築というと「光の教会」だとか、「水の教会」だとか教会が有名ですが、これはお寺です。真言宗です。
本福寺の墓苑から「水御堂」へと繫がる低木に囲まれた軽い登りのエントランスを進むと、目の前にRを描いたコンクリート壁があらわれます。
 
このコンクリート壁に沿って歩いていくと、やがて「水御堂」へと導かれました。


残念ながら蓮の花の季節ではありませんでしたが、この円形の蓮池の下に御堂があるのです。面白い発想ですよねえ!!! なかなか思いつかないな・・・

中央の階段が御堂へ続いています。池の水面を横にみながらゆっくりと降りていきました。池の中へ降りていくというのは、どうも妙な感じですね。普通、お寺でも神社でも上へ上がっていく感じですからね。それがしかも池の底に入っていくワケですから一種の不思議体験でありますな。

階段を降りきると・・・地下は周囲を円形のコンクリート壁に覆われ、廊下を挟んで、朱の縦板がぐるりと御堂を囲んでおります。この地下での「朱色」との出会いも結構ショッキングな印象でした。

この朱色の壁の中に内陣があり、内陣の後ろ側−西は外からの光が入るようになっていて、夕日の際に光り輝く仕組みです。これは兵庫県小野市にある国宝浄土寺本堂の仕組みを採用されたのですね。
いや、予想以上に素晴らしいお寺でありました♪


どうでしょうか? ご自身でも見てみたくなりませんか?もう少しお待ちください。9月になれば高速道路が無料になりますから…。