今日はこの間、国立文楽劇場へ「夏祭浪花鑑」を観に行った際にその所縁の地である周辺を歩きましたので、その散歩をご紹介します。
国立文楽劇場のスグ近くなんで、遠方から来られる方なんかは是非散歩していただきたいもんですね。
はじめて気が付いたのですが、文楽劇場の敷地にこのような碑がございました。
この地は元は小学校だったのですね。それも高津(こうづ)小学校!! これから散歩しようという高津神社の氏子達の小学校だったのでしょうか。
「夏祭浪花鑑」では高津神社の夏祭り宵宮にクライマックスの舅殺しが起こります。そこで鳴らされる地車(だんじり)囃子がなんともええのです。
劇場の裏手に回りますと・・・
今でもビルや駐車場の間に民家があってここが生活の場でもあることがわかり、ホッとさせられます。北へ向かいまして道頓堀川南で撮影したのが、「コテ」の看板。「古て」と書かれてあるんですが左官屋さん向の道具を取り扱っているお店です。
ここで渡るのが下大和橋。
橋から右手、東を見ると、東横堀川へと直角に曲がる角です。西を見ると・・・隣が日本橋、次いで相合橋、太左衛門橋、戎橋と並んでいます。
下大和橋を北へ、ひとつ目を東に折れると、
高速の下というのが残念ながら東横掘川にかかる上大和橋です。
南を見ると、先程の下大和橋からも見えた東横掘川と道頓堀川が交わる部分。北を眺めれば瓦屋橋、ついで九之助橋・・・
上大和橋を渡り、西に進むと、こんもりとした森が見えてきました。あれが高津神社です。
高津さんの階段を上がります。
桂文枝師の碑を眺め、絵馬堂へと目をやります。ここは高台で昔は道頓堀まで一望出来そうです。
かの仁徳天皇が庶民の竈の煙りを眺めたというのがここであります。上方落語ではここで若旦さんがお嬢さんに一目惚れして寝込んでしまいます。お嬢さんが残した短歌「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の」を頼りに手伝い(てったい)の熊さんが大阪中を探し回る「崇徳院」ですね。
その時、寄席太鼓が聞こえてきてビックリ!! 境内にある高津の富亭で桂文太師の落語会が始まろうとしていたのでした。