吉坊・一之輔二人会@日本橋劇場

歌つを 牛ほめ

一之輔 短命

吉坊 帯久

中入り

吉坊 七福神

一之輔 浜野矩随

 

最近18時半開始の落語会が多くて困る。それでまたみんながちゃんと着席しているからもっと増えるんだろう。東京西郊で仕事していて定時が18時なんで完全アウトだよ。

今回も歌つをさんは聴けず、次の短命はロビーには長命と貼りだされていた。両方共使う噺家がいるんだけれど、一之輔は「長命なんて噺した覚えはねえ」って言うだろうな。この噺はあんまり好きな方じゃないけれど、一之輔のは八五郎とご隠居のやり取りがM1グランプリ超えの抱腹絶倒で何度聴いても楽しめる。お薦めです。

吉坊の「帯久」は上方では数少ない人情噺で、東京に来た上方落語家がよくかけたがる、時に続いて聴くハメになる大ネタだ。昨日の吉坊はじっくりと語り込んだ。なにしろ長講65分だよ。私は自分自身の体調今イチもあって途中で緊張が緩んでしまって申し訳ない次第なんだけれど立派な帯久であった事には間違いない。お奉行様に風格があって良かったな。しかしやり過ぎて中入り後に高座へあがって「らくごカフェさんに5分でおりろと言われました」と本当に小噺やってスグサマおりたのには驚いた。

えべっさんの話をマクラに、旦那の寝顔をのぞき込むおかみさん、ときたらこれは天狗裁きなんだけれど、「そんな時間はありません」と会場を沸かせてから七福神を見たという夢の話を語ってストンと落とした。粋やなあ~。

一之輔は「浜野矩随」。彼では初見。これも暗い噺で余り好きな噺じゃないのだけれど、すごいね。普通、お母さんが自害するのをやめて少し軽い噺にしようと工夫する噺家が多い中、お母さんをちゃんと自害させたうえで笑いの衣につつんでしまったから、その手腕に驚きました。

ハネてから茅場町駅まで歩いて、高円寺の馴染みの店に今年初めて顔を出し、ちょっと飲み過ぎて更に西荻窪富士そばでかけそばまで食べてしまったのだった。

とりあえず、今日から減量、のつもりである。