みちゆき 第7夜 男と男の道行き

みちゆき 第7夜@木馬亭

ご挨拶
太福 清水次郎長伝 三十石 曲師:玉川みね子
奈々福 寛永馬術 曲垣と度々平 曲師:沢村豊子
吉坊 重陽 舞踊 春霞 三味線:恩田えり
中入り
みちゆきトーク



太福さんが開口一番とは豪華! このところ自信をつけ腕を上げてきているので気持ち良く聴ける。久しぶりに聴いたわが友ヤッチェルも感心していた。
さあ金魚のテーブル掛けに変わって奈々福さん登場。なんだか増々輝きがました感じがするなあ。演目は奈々福ファンになるキッカケとなった「曲垣と度々平」。朗朗と木馬亭に響き渡って、胸中に渦を巻き感動を呼ぶ。
吉坊さんは米朝一門の夏から秋にかけての衣更え、呂や紗から一重に変えるタイミングについて、米朝師匠が変わると一斉にみんな変わったと。しかしそれが師匠がお歳召してから変わってきた。或る年、彼岸の頃の中日劇場米朝一門会でも米朝師匠だけ未だに呂を着られていたんで、「言うてきたる!!」と吉朝師が師匠の部屋に行き色々話ししてから今気づいた風を装い「師匠、まだ呂ですか!」米朝師匠「そや、暑いさかいな」それでしまい。(笑)そんな穏やかなマクラと違い落語の方はと申しますと、喬太郎師作の「重陽」、調べたら2年前の3月にさばのゆで聴いている重苦しい雰囲気が続いて最後は地口オチというのは面白いじゃないですか。「重陽」の後、立ち上がっての踊り「春霞」でホッと一息ついて中入りを挟んでトークへ。


今夜は小沢昭一7回忌追善公演「日本の翻弄芸」の告知から小沢さんややなぎ句会の、また今は亡き夫々の大師匠や師匠その他先達の思い出話に。先代文枝師匠の雰囲気、木馬亭での談志師匠、大師匠の出番には必ず来る福太郎師匠等芸談が沢山聴け嬉しかった。